中国初のゲーミンググラボ『MTT S80』気になる性能は?

中国初のゲーミンググラボ『MTT S80』

中国企業もいよいよグラフィックボード市場に本格参入です。以前発表したときはおもちゃだと笑われていましたが技術力のある今ならライバルに噛みつけるかもしれません。

2022年11月11日に発売されたゲーミンググラボ『Moore Threads MTT S80』は実用性があるのでしょうか。スペックや使い勝手、ゲーム性能などを見ていこうと思います。

…結論から申し上げますと中国産タイトルもしくはeスポーツ系のゲームしか快適に遊ぶことができず、国外の人が購入するにはコスパが非常に悪いそうです。

中国が本気で作ったグラボ

Moore Threads MTT S80
グラフィックボード 価格 浮動小数点演算能力(FP32)
GeForce RTX 3070 499ドル
20.31 TFLOPs
GeForce RTX 3060 Ti 399ドル
16.20 TFlOPs
MTT S80 418ドル
14.40 TFLOPs
GeForce RTX 3060 329ドル
12.74 TFLOPs
GeForce RTX 3050 249ドル
9.098 TFLOPs

中国産グラボ『Moore Threads MTT S80』はゲーマー向けに作られた製品です。4096個のMUSAストリーミングコアを搭載し14.4 TFLOPsの性能があります。

グラフを見るとRTX 3060とRTX 3060 Tiの中間的な性能を持っており、これだけの演算能力があれば大半のPCゲームを遊べそうな気配が漂っています。

価格がGeForceシリーズより高いことを除けば最初のゲーミンググラフィックボードとしてはまずまずのスペックではないでしょうか。

実際の使用感

■消費電力がひどい
最大負荷をかけたときに240Wまで到達することは許容範囲内ですがスタンバイ時でも114W消費してしまうことはもはや絶望です。ただしこれは将来のドライバーアップデートで修正予定とのこと。

■DirectX 9.0を超えるゲームは遊べない
サポートされているゲームは現在60種になりその多くは中国産タイトルです。またDirectX 9.0を超えるゲームについてはほとんど対応しておらず一般的なゲームすら満足に遊べません。

■eスポーツ向け
主に中国で人気のeスポーツゲームに最適化されており、いくつかのタイトルは4K解像度で120FPS以上のゲームプレイが可能になります。それにしてもサポートの偏りが凄い。

eスポーツゲーム
4Kでゲームを動かしてみる フレームレート
League of Legends 128 FPS
CrossFire 165 FPS
Street Fighter IV 87 FPS

RTX 3060とベンチマーク比較

Unigine Valley OCL Bandwidth
Unigine Valley OCL Bandwidth
3DMark06
3DMark06 シングル/マルチ性能 3DMark06 1080p/4K

複合ベンチマークではMTT S80が勝つこともあればGeForce RTX 3060に2倍以上の大差を付けられることもあります。明かなドライバーの最適化不足ですね。

グラフィックボードの性能を計る上で重要なドライバーの最適化がまったく進んでおりません。スペックは悪くありませんがハードよりもソフト開発のほうが多大な時間がかかるようです。

購入はおすすめしません

Moore Threads MTT S80は今のところ単体購入できません。と言うのもバンドル契約されたASUS B660マザーボードと一緒に買う必要があり余分なコストがかかります。

その一方で優秀なベンチマーク結果を残したGeForce RTX 3060は中古市場で安く出回っており、その上マザーボードを別途購入する必要もありません。

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