Core i9-13900Kのシングル性能は5950Xより36%高速
Core i9-13900K(Raptor Lake)は10月に発売を予定しておりRyzen 9 5950Xに対して36%高速なシングルスレッドを備えていることが判明しました。
とはいえRyzen 9 5950Xは1年半前に発売されたCPUなので勝って当然。重要なのは次世代CPUのパフォーマンス対決だと思います。
リーク情報によるとIntelとAMDどちらも次世代CPUはシングルスレッドが15%性能向上しており、両者の差は縮まらずIntel優位の状態はまだまだ続きそうです。
ベンチマーク比較
Raptor Lakeのベンチマーク性能をリークしたのはTwitter@OneRaichu氏です。彼はAlder Lakeでも正確な情報をリークしており信頼できます。
Intel第13世代のフラッグシップであるCore i9-13900KはGeekbench 5ベンチマークのシングルスコアを2300以上出すことができると述べています。
現在発売されているCPUも並べてみましょう。Core i9-12900K(Alder Lake)は約2000ポイント、Ryzen 9 5950X(Zen3)は約1700ポイントであることが分かっています。
Geekbench 5のシングル性能 | ||
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Intel Core i9-13900Kリーク | Raptor Lake | 2,300 +36.2% |
Intel Core i9-12900K | Alder Lake | 1,936 +14.6% |
AMD Ryzen 9 5950X | Zen3 | 1,689 |
ZEN4はようやくAlder Lakeに追い付く
今年の秋に発売を予定しているZEN4はシングル性能が15%ほど向上すると見られています。単純計算では15%向上してようやくAlder Lakeに肩を並べたところです。
シングル性能は圧倒的な差を付けられてしまいましたがAMD本来の強みはマルチ性能になります。特にオフィスワークやコンテンツクリエイトなどの環境で威力を発揮します。
Intel/AMD両社とも特化したメリットがあり用途で選択できる今の状況はユーザーにとっても好ましいものです。
AMD | ビジネス用途に強い。オフィスワークや動画などのコンテンツ製作向き。消費者よりは生産側に好まれる。 |
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Intel | シングル性能を生かしたゲームパフォーマンスが強み。私たち消費者に好まれる。互換性も高く10年以上前のソフトを動かすときはIntel推奨。 |
新旧スペック比較
10月に発売予定の次世代Raptor Lakeと現在発売されているAlder LakeおよびZen3のスペックを比較してみました。
Intelは高いシングル性能を出せる代わりにビッグコアが8個しか搭載していません。対してAMDは16コア積んでいるため高いマルチ性能を期待できます。
CPU | Core i9 13900K |
Core i9 12900K |
Ryzen 9 5950X |
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アーキテクチャ | Raptor Lake | Alder Lake | Zen3 |
プロセスルール | 10nm+++ | 10nm++ | 7nm |
コア/スレッド | 24/32 | 16/24 | 16/32 |
ビッグコア | 8 | 8 | 16 |
スモールコア | 16 | 8 | – |
最大クロック (全コア) |
? | 4.9GHz | 4.9GHz |
キャッシュ | 68MB | 30MB | 64MB |
TDP | 125W 228W |
125W 241W |
105W |