ダイワ・ライフ・バランス30
いつのまにかこっそりと低コスト競争に参入していたダイワライフバランスシリーズですがあまり知られていないのも無理はありません。設定日は2005年から長期運用されており2017年のつみたてNISAに合わせて信託報酬の値下げを行いました。
eMAXIS Slimシリーズやニッセイシリーズなど有名どころの超低コストファンドに隠れてやっぱり知名度は低いまま。もともと長期運用していることもあり純資産は多いことが特徴です。
国内に集中投資、リスクは債券で低減
ダイワ・ライフ・バランス30は名前の通りリスク資産である株式を30%だけ保有して残り70%は債券で固める安定型のバランスファンドです。古い投資信託にありがちな国内比率75%と高いため分散効果は期待できません。
最強の国内債券が過半数を占めており現状問題は特に起きていませんが単一国による偏りはカントリーリスクが高くなるので注意しましょう。
投資対象 | 指数 | 割合 |
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株式 (30%) | ||
国内株式 | 東証株価指数(TOPIX) | 20% |
先進国株式 | MSCIコクサイ指数(円ベース) | 10% |
債券 (70%) | ||
国内債券 | NOMURA-BPI総合指数 | 55% |
先進国債券 | シティ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース) | 15% |
※2021年1月23日
- 購入手数料: 無料
- 解約手数料: 無料
- 信託報酬: 0.18% (税抜き)
- 純資産総額: 171.98億円
- 設定日: 2005年6月6日
- 運用会社: 大和アセットマネジメント株式会社
- 販売会社: 主にネット証券メイン
ライフバランス30のリターンはどうなの?
基準価額チャート(2016/01/22~2021/01/22) |
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![]() 公式サイト:ダイワ・ライフ・バランス30 |
5年間リターンは21.18%でおおよそ年利回り4.24%になります。国内債券多めの構成によりコロナショックでもほとんど影響を受けずに保有し続けることが可能で、最大9.69%下落して基準価額が戻るまで5ヶ月を必要としました。
参考までにリーマンショックのときは最大で18.28%下落して回復するまで5年必要でした。
6資産均等型や8資産均等型のバランスファンドはコロナショックで25%下落して回復するまで10ヶ月かかったのでこちらは非常に安定的なポートフォリオであることが分かります。(リートを含まなかったことが今回は正解だったようです)
5年リターンが高いのはアベノミクスの恩恵
中期間なチャートで見るとアベノミクスの恩恵もあり鰻上りな結果ですが、設定来で見ると7年近く低迷していることが分かります。7年間利益が0のまま耐えられる人はおそらく少ないでしょう。
そうならないために投資先を分散するのですから国内比率を抑え込むSmart-i 8資産バランス 安定型やたわらノーロード バランス(堅実型)を選択した方が将来のリターンは高くなると思われます。
ダイワ・ライフ・バランス30は防御力が高くクッション性も期待できるため、リスクを限界まで抑えつつお金を銀行で遊ばせるぐらいなら年2~3%でも稼ぎたい人、また日本の将来は明るい期待できる、そう思える人ならばオススメできるファンドです。
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