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DDR5 vs DDR4ベンチマーク比較

DDR5-6400のメモリ性能は?DDR4-4800とベンチマーク比較

DDR5にするかDDR4にするかメモリの過渡期はいつも悩みますね。出始めは性能がよくないため強いこだわりりが無ければ2年経過してから購入すると最もコスパは高くなります。

海外最強のPC情報サイトTom’s Hardwareさんのサイトに最高のDDR5メモリと最高のDDR4メモリのベンチマーク比較した記事があったのでまとめてみました。

DDR5へアップグレードする時ですか?

DDR5最大のセールスポイントはコアを大量に搭載したCPUに強いということです。将来的にメインストリームでも16コアに達する可能性があるため、メモリ帯域幅はますます重要になっています。

しかし成熟するまで新しいハードウェアが苦労することは皆さんご存じでしょう。たとえば、DDR4初期は当時の最高ランクDDR3と性能で競合することは敵わず、多くの人がDDR5で再び歴史が繰り返されるのではないかと考えています。

DDR5とDDR4の仕様確認

DDR5は64GBitのメモリチップに対応しているため最大で2TBの容量が可能となります。ただし初期DDR5メモリは16Gbitなので今後の成長を見守る必要があります。

DDR5はピン配置が異なりノッチの位置が変更されており、慣れないユーザーがDDR5メモリを間違えてDDR4スロットに挿してしまうことがありません。また逆を防ぐことができるのも小さいながら重要な変更です。

大きな変更点としてはDDR5は標準でECC(エラー修正機能)を搭載していることやバースト長を増加させたことにより同じ周波数でもDDR4より帯域幅が広がっており効率よく使うことができます。

G.Skill Trident Z5 RGB DDR5-6000 C36

G.Skill Trident Z5 RGB DDR5-6000 C36

Intel第12世代のAlder LakeはDDR5をサポートする最初のシステムでありゲームに特化したシングル性能を発揮してAMDを打ち負かしました。

そして最高ランクであるCore i9-12900Kと組み合わせるメモリはG.Skill DDR5-6000@C36 32GBがベストな相方でしょう。これはシングルランクで設計されています。

デフォルトではJEDECタイミングである4800MHz CL40で動作しますがXMP 3.0プロファイルを読み込ませることで6000MHz CL36で動作するDDR5メモリです。もちろんOCメモリですので電圧は1.1V→1.3Vと高くなります。

MSI MAG Z690 Tomahawk WiFi

MSI MAG Z690 Tomahawk WiFi

DDRメモリの進化の過程で一部のマザーボードメーカーは新旧メモリに対応させることもありました。DDR2/DDR3両対応、DDR3/DDR4両対応など。

しかしDDR5では電圧レギュレーションがメモリ側に移るためDDR4/DDR5両対応のマザーボードは見られません。両方のテクノロジーを一つに調和させることは複雑すぎました。

今回ベンチマークで比較するにあたりMSI MAG Z690 Tomahawk WiFiを選んだ理由はDDR4版とDDR5版が提供されているので同環境で比較できるからです。

またMSIのメモリブーストテクノロジーを搭載しておりDDR4-5200およびDDR5-6400をサポートしていることから検証するには十分すぎる性能を持っています。

DDR4とDDR5でベンチマーク比較する

ベンチマークで比較をするにあたりなるべく同じ環境を用意しなければなりません。DDR4メモリはシングルランクとデュアルランクの二つありますが今回用意したのはBallistix DDR4-4000 32GBです。

1.35Vの電圧で動作してDDR4-4000 CL18をサポートしています。シングルランクですがこれ以上のメモリはありませんでした。

ベンチマーク用のPC環境

JEDECタイミングであるDDR4-2133、DDR4-3200、DDR5-4800など様々な設定を用いて検証しました。

さらにDDR5初期型と比較する最高ランクのDDR4を用意して可能な限りタイトなタイミング設定にして評価します。

CPU Intel Core i9-12900K
マザーボード MSI MAG Z690 Tomahawk WiFi DDR5版
MSI MAG Z690 Tomahawk WiFi DDR4版
メモリー G.Skill DDR5-6000 C36 16GB x2
Crucial DDR4-4000 CL18 16GB x2
SSD Crucial MX500 500GB, 2TB
CPUクーラー MSI MAG CoreLiquid K360
グラフィックボード MSI GeForce RTX 2080 Ti Gaming X Trio
ATX電源 Corsair RM650x 650W
PCケース Streacom BC1
OS Windows 11 Professional
ドライバー Nvidia GeForce Game Ready 496.76 WHQL

帯域幅の比較

帯域幅 ベンチマーク
帯域幅ベンチマーク比較
※画像クレジット: Tom’s Hardware
DDR5-6400 36-36-36-76 73.57
DDR5-6000 36-36-36-76 68.90
DDR5-5600 36-36-36-76 65.30
DDR5-5200 34-38-38-78 61.66
DDR5-4800 40-40-40-76 56.10
DDR4-4000 16-19-19-39 47.00
DDR4-3600 16-18-18-36 43.19
DDR4-3200 15-15-15-35 39.26
DDR4-3200 22-22-22-52 38.40
DDR4-2133 15-15-15-35 26.42

JEDEC規格のDDR4-3200とDDR5-4800を比較すると46%多い帯域幅を提供しており、さらにDDR4-4000に対しても19%の余裕があります。

DDR5-6400はこの中で最高の構成です。サンドラ2021で100Gbpsのマークを達成するのはわずか26.43Gbpsでした。

レイテンシの比較

レイテンシ ベンチマーク
レイテンシベンチマーク比較
※画像クレジット: Tom’s Hardware
DDR4-4000 16-19-19-39 23.90
DDR4-3600 16-18-18-36 24.70
DDR4-3200 15-15-15-35 25.20
DDR4-3200 22-22-22-52 27.50
DDR5-6400 36-36-36-76 27.50
DDR5-6000 36-36-36-76 28.50
DDR5-5600 36-36-36-76 29.70
DDR5-5200 34-38-38-78 30.90
DDR4-2133 15-15-15-35 31.70
DDR5-4800 40-40-40-76 33.30

DDR5の帯域は大幅に改善されましたがレイテンシはDDR4と比べてかなり悪化しました。JEDEC規格のDDR4-3200はDDR5-4800よりも21%高速です。

レイテンシをDDR4-3200と同等にするためにはDDR5-6400の転送速度をダイヤルする必要がありました。現段階ではDDR4を購入したほうがレイテンシが低い結果になります。

実アプリ性能

総合的なCPUパフォーマンス
総合的なCPUパフォーマンス
※画像クレジット: Tom’s Hardware
DDR5-6400 36-36-36-76 2,491
DDR5-6000 36-36-36-76 2,444
DDR5-5600 36-36-36-76 2,432
DDR5-5200 34-38-38-78 2,404
DDR5-4800 40-40-40-76 2,368
DDR4-4000 16-19-19-39 2,253
DDR4-3600 16-18-18-36 2,224
DDR4-3200 15-15-15-35 2,175
DDR4-3200 22-22-22-52 2,078
DDR4-2133 15-15-15-35 1,997

全体的なパフォーマンス測定ではJEDEC規格であるDDR5-4800はDDR4-3200よりも9%高速でした。そしてDDR4-4000と比較するとDDR5-4800のアドバンテージは5%にまで低下しています。

最高ランク同士で見るとDDR5-6400は、DDR4-4000よりも11%しか高速になりません。したがってDDR4-4000のCLを詰めれば違いを最小限に抑えることができます。

ビジネス用途で使われるアプリ検証
各種ビジネスワークのメモリ比較
Microsoft Office 2021 Adobe Lightroom 2022
Adobe Photoshop 2022 Adobe Premiere 2022

予想通りすべてのワークロードがDDR5の恩恵を受けるわけではありません。例えばビジネス用途で頻繁に使用されるMicrosoft Officeの場合はDDR5-6000とDDR4-2133でわずか4%の違いしかないことが分かります。

また使用するアプリでも異なることでしょう。Adobe Lightroomを使うときDDR5-6400はDDR4-4000に対して28%高速になりました。

しかしAdobe PhotoshopおよびAdobe Premireを使うシーンではDDR5-6400とDDR4-3200の差が1~3%未満しかありません。

大幅に変化したのは圧縮
7-Zip圧縮
7Zip圧縮速度

また圧縮処理であれば間違いなくDDR5に投資すべきです。DDR5-4800はDDR4-4000に対して46%も高速化したことが判明しています。ただしこれ以上高い周波数ではそこまで差がでません。

ゲーミング性能

各種ゲームパフォーマンス
アサシンクリードヴァルハラ ファークライ6
ボーダーランズ3 トゥームレイダー

最新のCPUやメモリはすでにゲームにとって十分すぎる性能を持っているらしく、ほとんどの場合はグラフィックボードがボトルネックになっています。

今回のメモリー結果がそれを示しておりDDR4-2133とDDR5-6400の両極端なゲームパフォーマンスを比較しても差はわずか8%でした。

最高ランクのDDR4と最高ランクのDDR5でパフォーマンスを比較すると、アサシンクリードヴァルハラでは3%、ファークライ6では2%、ボーダーランズ3で3%、トゥームレイダーでは1%の差しかありません。

DDR5メモリまとめ

DDR5は一部のビジネスワークに向いています
検証結果では特定タスクのみDDR5の恩恵を大幅に受けていますが、反対に一部のソフトウェアはまったく影響がありません。

ゲーム用途にDDR5を購入しないでください
多少はパフォーマンスが向上しますが性能を期待するほどのものはありません。コストに見合ってないためDDR5を選ばないでください。

現段階ではDDR4のほうが価値があります
DDR5メモリはDDR4の3倍近い値段で販売されています。現在のDDR5は競合にすらならずハイエンドDDR4より高い価値を提供できていません。

DDR5は将来的に価値があります
現行メモリであるDDR4は将来使えなくなる時がきます。次世代プロセッサがDDR4サポートを廃止したら必然的にDDR5に移ることでしょう。今後さらに優れたDDR5製品が発売されるまで待機をお勧めします。