GeForce GT 1010がようやく発売されそうです
一瞬見間違いかと思いましたが紛れもなくGeForce GT 1010で間違いありません。なぜ今更GT1010なんてとお思いでしょう。
GT1010は2021年1月に発表されましたが一向に発売される気配がなく2022年1月に入りようやく頭が見えてきたところです。予想価格は40ドルになっています。
あまりに遅すぎる登場
みなさんのご想像通りGeForce GT 1030よりはるかに性能が落ちる最廉価のグラフィックボードになります。
需要は一体どこにあるのか分かりませんがプロ集団であるNVIDIAが発売に踏み切ったのなら必要としている誰かがいるはずです。
それではGT1010に関する情報を見ていきましょう。
エントリーグラボのスペック比較
GeForce GT 1010はPascalアーキテクチャに基づいており256個のCUDAコアを搭載しています。TDPは30Wなので補助電源要らず、そしてファンレスで動作することも期待できます。
ベンチマーク比較ではGT1030より性能が30%落ちることが確認されています。また、最近のCPU統合グラフィックスは既にGT1010より性能が良いため需要があるとしてもほんの僅かでしょう。
| 仕様表 | GeForce GT 1010 |
GeForce GT 1030 |
GeForce GT 730 |
|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | Pascal | Pascal | Kepler |
| プロセスルール | 14nm | 14nm | 28nm |
| CUDA | 256基 | 384基 | 384基 |
| 最大クロック | 1,468MHz | 1,468MHz | 902MHz |
| メモリ容量 | GDDR5 2GB | GDDR5 2GB | GDDR5 1GB |
| メモリバス | 64-bit | 64-bit | 64-bit |
| バンド幅 | – | 48.06GB/s | 40.10GB/s |
| TDP | 30W | 30W | 38W |
複数ディスプレイ用…?
唯一の使い道があるとするならそれは大型サイズのディスプレイを複数設置するときかもしれません。
GT1010は少なくともDVIおよびHDMIの出力が可能になり追加で複数のディスプレイ出力が可能になります。
ブラウジングしたり動画を見る程度の処理ならGT1010でも問題なく仕事ができるはずです。ただしゲームはしようとしないでください。
コメントをピックアップ
| 海外の反応 | |
|---|---|
| なんでGT1010…?笑うしかない。 | |
| ハハ、NVIDIA流のジョークです。 | |
| 映像出力が必要ならHDMI/DP/DVIを備えたHD7750でいいのでは?古いGPUは安く購入できます。 | |
| ↑2つ間違っているポイントがあります。
1) 古いカードと比較してGT1010はワットパフォーマンスが優れています。 私はGT1030を使用していますが4K/60Hzの映像を問題なく出力できています。しかし古いカードの場合はHDMIが720pしか対応されておらずゴミです。 GT1010は私みたいなユーザーにとって天の恵みです。インテルの古いiGPUを使用しているので統合グラフィックでは4K/30Hzに制限されます。 |
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| 多くのショップがいまだにGT710/730を販売しています。そのため値段次第ではそれらの代わりになるでしょう。 | |
| xx10シリーズは力不足でUEFI BIOSの表示すらまともにできません。NVIDIAはGTX1650をコストダウンするか、GTX1650を8nmで作りなおす必要があります。 | |
| TDP30WでDiplayPortがないのは相対的に見て無価値です。ミドルレンジの統合グラフィックスCPUのほうが性能は優れています。 | |
| これはinwinのChopinケースに収まるほど小さく見えるためそういったケースを改造して使うにはいいかもしれません。ただしゲームには向いていないでしょう。 | |
| おそらくラックサーバー環境を対象にしているのだと思います。ラックサーバーの95%はGPU機能が付属していないためGT710を使用しています。 | |
| 希望小売価格が40ドルであっても実際の価格は3倍に跳ね上がると想像してください。 | |
