GeForce GTX 1060の性能比較/ライバルコスパ対決
GeForce GTX 1060発売から早6年。重く感じるゲームも増えつつあり長年愛用してきたユーザーもそろそろ買い換えるべきか悩んでいるのではないでしょうか。
GTX1060は2016年に発売された古いグラフィックボードですが現在でもユーザー数世界1位に君臨しているのですから驚きです。何か秘訣があるのかもしれません。
ゲームの推奨スペック比較、実測フレームレート値、ベンチマークスコア、価格対性能などGTX1060のゲーミング性能をさまざまな角度から調査してみましょう。
基本スペック表
NVIDIA GeForce GTX 1060 | ||
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※画像はMSIです |
CUDAコア数 | 1280 |
メモリ | GDDR5 3~6GB | |
メモリバス | 192 bit | |
メモリクロック | 8 Gbps | |
解像度 | 8K (7680 x 4320) | |
消費電力 | 120W | |
サポート | G-SYNC, AMD FSR 2.0 | |
価格 | 取扱い終了 |
GeForce GTX 1060は2016年7月に発売されたミドルレンジ向けのグラフィックボードです。心配になる古さですがDirectX12をサポートしているため最新ゲームを動かせるだけの土台はあります。
またAMD FSR 2.0に対応していることも大きな特徴の一つ。ネイティブ画質を維持したままフレームレートを大きく向上させることができます。
ゲーミング性能調査
GTX 1060でも快適に遊べる最新ゲームはいくつあるのでしょうか。2019~2022年に発売された人気ゲームから推奨スペックを分かりやすくグラフ化しました。
一般的に推奨スペックを満たせばフルHD高設定で快適なゲームプレイが可能になると言われています。いくつかのゲームで実際のFPS値を後述します。
緑色 推奨スペックを満たして快適に遊べます。Let's Go!
黄色 グラフィック設定を少し落とせば十分にプレイできます。
赤色 スペックが圧倒的に足りません。最低画質でプレイしましょう。
ゲーム名 | 推奨スペック(GPU)を数値化 | |
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サイバーパンク2077 ウルトラ4K+RT |
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サイバーパンク2077 ウルトラ2K+RT |
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黒い砂漠 ウルトラモード |
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スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE |
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ジャッジアイズ:死神の遺言Remastered |
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メイドインアビス 闇を目指した連星 |
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ファイナルファンタジー7リメイク インターグレード |
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サイバーパンク2077 フルHD |
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仁王2 Complete Edition |
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黒い砂漠 リマスターモード |
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バイオハザード ヴィレッジ |
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Forza Horizon 5 |
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Hitman 3 |
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エルデンリング |
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Victoria 3 |
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EA SPORTS FIFA 23 |
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GeForce GTX 1060 |
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Marvel’s Spider-Man Remastered |
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God of War |
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アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション |
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Call of Duty: Modern Warfare II |
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デス・ストランディング |
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モンスターハンター:ライズ |
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モンスターハンター:ワールド |
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トライアングルストラテジー |
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ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR |
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ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オフライン |
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エーペックス レジェンズ |
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黒い砂漠 |
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ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレ |
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Microsoft Flight Simulator |
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ドラゴンボール ザ ブレイカーズ |
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ディズニー ドリームライトバレー |
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NBA 2K23 |
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ペルソナ5ザ・ロイヤル |
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Factorio |
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RimWorld |
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Among Us |
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GTX 1060は推奨スペックに指定されることがよくありますが、実際のところゲームによって快適度が大きく異なります。例えばFF7リメイクはスペックを満たしていなくても60~70FPS可能です。
他にもバイオハザードヴィレッジやヒットマン3も高設定のまま60FPSを超える快適なゲームプレイが実現できました。反対に推奨を満たしているのに重い場合はFSR推奨ゲームになります。
【AMD FSRに頼ろう】
重いゲームでは低設定に誤魔化しながら使うしか方法はないのでしょうか?実はAMD FSRを利用すれば推奨スペックを満たしていなくてもフルHD高設定60~70FPS達成できるようになります。
AMD FSRの効果をジャッジアイズで検証
オプション設定/FSR使用時のフレームレート | |
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フルHD, 低設定 | 55~65FPS |
フルHD, 中設定 | 45~55FPS |
フルHD, 高設定 | 40~50FPS |
フルHD, 高設定, AMD FSR 2.0 Quality | 65~75FPS |
ジャッジアイズの推奨スペックは到底辿り着けませんがAMD FSRを利用すれば上記のように60FPSを超えることもできます。
また、超重量級ゲームであるサイバーパンク2077も低設定+FSR Balancedに調整することで60~70FPSの快適なゲームプレイが可能になります。
参考までにAMD FSRをサポートしているゲームはリンク先から確認できます。
ライバルとコスパ比較
大半のグラフィックボードは取扱い終了しているため正確なコスパ比較ができません。そのためGTX1060のスペックは現世代のどのあたりに該当するのか一目で分かる早見表を用意しました。
※価格は2022年11月6日時点
グラフィックボード | 価格.com | 3DMark TimeSpy Graphics (DX12) | |
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Radeon RX 6600 | 32,800円 |
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GeForce RTX 2060 | 35,980円 |
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GeForce GTX 1660 Super | 27,500円 |
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GeForce RTX 3050 | 31,980円 |
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Intel Arc A380 | 29,680円 |
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Radeon RX 6500 XT | 17,800円 |
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GeForce GTX 1060 | 取扱い終了 |
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GeForce GTX 1650 | 22,800円 |
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Radeon RX 6400 | 17,800円 |
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GeForce GTX 1050 Ti | 19,280円 |
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当時3.5万円で発売されたGTX1060ですが現在はその半額で同性能のグラフィックボードを入手できます。もし乗り換えを予定しているならベンチマークスコアを参考にしてください。
すべてのゲームで推奨スペックを超えるGeForce RTX 2060、もしくはコスパ高めのGeForce GTX 1660 Superあたりが乗り換え先としておすすめです。
GTX 1060総評
AMD FSR対応ゲームであればおそらく2023~2024年ぐらいまで使っていけると思います。発売当時から愛用してきたユーザーなら最期まで付き合ってみるのも一興かもしれませんね。
問題はFSRに対応していないゲームでは低設定にしないと快適なゲームプレイを実現できないことです。フルHD高画質は諦めて自分を騙しながら使っていきましょう。
■GTX 1060は買いですか?
これからの購入はおすすめしません。6年前のグラフィックボードをわざわざ中古から探すぐらいならRadeon RX 6500 XTを選んだ方がはるかにコスパが高くさまざまな新技術にも対応しています。