グラフィックボード購入はいつまで待てばいい?
今から一年ほど前、グラフィックボードは希望小売価格の+200%に達していましたが現在は+12~19%まで価格が落ち着いてきたようです。
このまま行けば夏頃にはさらにお安く入手可能になると予想されており、PCゲーマーにとって充実した日々を期待できるかもしれません。
ただし不安点はマイニングが復活の兆しを見せているところです。結局のところGPUマイニングに適している仮想通貨の相場に左右されてしまいます。
GPU価格トレンド2021-2022
※画像クレジット: 3DCenter.org |
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GeForce RTX 3000シリーズの平均価格 | |
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2021/01/17 | +34% |
2021/01/22 | +54% |
2021/02/02 | +71% |
2021/02/24 | +84% |
2021/03/18 | +131% |
2021/05/16 | +218% |
2021/05/30 | +146% |
2021/06/20 | +89% |
2021/07/04 | +57% |
2021/08/08 | +48% |
2021/09/19 | +66% |
2021/12/12 | +87% |
2022/01/23 | +77% |
2021/02/13 | +57% |
2021/03/06 | +41% |
2021/03/27 | +25% |
2021/04/17 | +19% |
3DCenterの最新レポートによるとGeForce/Radeonの両方とも2022年に入ってから価格が減少傾向にあることが分かります。
希望小売価格との乖離を見ていくとGeForce RTX 3000シリーズは+19%、Radeon RX 6000シリーズは+12%と落ち着きのある価格になりました。
一時期は小売店の棚に並んですらいなかったグラフィックボードですが供給が安定した現在はどのお店からも購入することができます。
Radeonはすでに希望小売価格
AMD Radeon RX 6000シリーズのラインナップではRX6800以外のカードすべて希望小売価格の範囲内に収まっているようです。
RX 6500 XTおよびRX 6600はすでに希望小売価格より安くなり、フラッグシップであるRX 6900 XTは希望小売価格で販売されています。
RX 6*50 XTカスタムモデルを希望小売価格の2倍以上で棚に並べているお店も一部に存在しますが全体で見れば値下がり傾向です。
GeForceはやや高い
NVIDIA GeForce RTX3000シリーズのラインナップでは希望小売価格に対して平均+19%とやや高めなようです。
この問題点は主にRTX 3060 Tiの市場価格が下がらないことにあり、ゲーミングPCとしての需要の高さに起因しています。
RTX 3070も同様ですが、いずれにしても一時期に比べれば『まだ手頃な価格』の範囲内に収まっていると見るべきかもしれません。
イーサリアムの相場を見る
GPUマイニングに適している仮想通貨『イーサリアム』ではプルーフオブステークアップデートが2022年の後半に延期されました。
これは再び暗号マイニングを復活させる引き金となり、これまで下落してきたイーサリアムの価格がまた元通りになってしまう可能性が示唆されています。
仮想通貨が今後どうなっていくか予想はできませんがグラフィックボードの価格に大きな影響を与えます。次世代GPUが発売されるまでは落ち着いた動きを期待したいところです。
イーサリアム価格 | |
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2021/11/12 | ¥539,306 |
2021/12/30 | ¥430,465 |
2022/01/24 | ¥276,978 |
2022/03/07 | ¥292,117 |
2022/04/19 | ¥390,270 |
日本の場合は円安も影響
2022年4月19日現在、1ドル127.5円に達しており過去十数年間で見たことがないレベルの円安になってしまいました。
アメリカではグラフィックボードを安く購入できたとしても日本は今までと変わらないかもしくは高くなる可能性すらあります。
GPUマイニングの復活や為替の影響を受けて、むしろ今が一番の買い時だったという事態に陥りかねません。