インテルが開発中のDG2グラフィックボードは希望の星となるか
当初は注目されていなかったインテルが開発しているGPUですがマイニング性能があまり良くないということで期待度が高まっています。
なぜかというと他のグラフィックボードのようにマイニングによって歪んだ価格帯にならず希望小売価格で購入できるからです。
Intel ARC Alchemist DG2の性能リーク
Ashes of the Singularityベンチマークのサイトにて、まだ発表されていないインテルのグラフィックボード『ARC Alchemist DG2』のスコアが乗っていることが判明しました。
RTX 3070からRTX 3070 Tiのページ間にある項目を一つずつ見ていくとDG2がひっそり掲載されており、これは現在販売されている最高級のグラフィックボードに近い性能だと考えられています。
残念ながらDG2 GPUのうちどれがテストされたか分からないため他スコアと適切な比較をすることはできません。
CPU | Intel Core i9-12900K |
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メモリー | 32GB |
GPU | Intel ARC Alchemist DG2 ※DG2はいくつか種類があります。 |
解像度 | 1080pプリセット |
ベンチマークスコアを確認
Ashes of the Singularityベンチマークの平均FPSは126.9に達しておりCPUフレームレートは145.8を越えるスコアを記録しています。
Ashesベンチマークはマルチコアに最適化されているためCore i9-12900Kが使用されていることを考えるとCPUスコアに驚くことではありません。
ですが同じ環境のベンチマークスコアを見つけることは困難であり、多少の変化から数値が大幅に異なってしまう可能性があります。
例えばi9-12900KとRTX 3090の環境のベンチマークスコアは平均141.1FPSから最大169.7FPSまで差が開いています。また、CPUフレームレートは約140~170FPSになりました。
解像度が0x0
主な問題はArc DG2の解像度が0x0になっているだけでなく、CPUやGPUクロックなど多くの詳細が欠落していることです。
そして1080pプリセットを使用している場合、Ashesベンチマークでは高速なGPUでもうまくスケーリングできないという欠点があります。
RTX 3090はDG2と比較して11~30%高速なスコアを出していますが、RTX 2060はDG2より17%低速なスコアになりました。
ARC DG2の性能を推測する
これらの結果から『ARC Alchemist DG2』はRTX 3070 TiまたはRTX 3080に近い性能を保有していると推測されますが、不鮮明な情報と特定ベンチマークのみでは判断できません。
本物かどうか疑わしいリークされたベンチマーク情報だけでパフォーマンスの全体像が得られる可能性はほとんどないでしょう。
もしインテルがRTX3000シリーズ同等の性能を今後の試みで成功させることができればNVIDIAとAMDの両陣営に強力な競争相手ができたことになります。
まだ具体的な仕様は公表されていませんが、マイニングによって不足しているグラフィックボードの世界ではインテルの登場に大きく期待されています。