1万円台ノートパソコンでもゲームを遊びたい!

1万円台ノートパソコンのゲーミング性能を徹底調査

ノートパソコンでゲームをしてみたいけどゲーミング特化PCは価格があまりにも高すぎる。格安のノートでも何か遊べるゲームはないのでしょうか?

そんな疑問を解決すべく1万円台のノートパソコンの性能調査に乗り出しました。※中古は出品者により変わるため価格.comの新品価格を参考にします。

最新のPCゲームを最高画質で遊べないことはもちろん分かっています。ですが格安のノートパソコンでも古い2DゲームやMMORPGであれば動いてくれるかもしれません。

当記事では直感的に分かりやすいグラフによりどんなゲームが動くのか一目瞭然です。『ベンチマークとかデータ見せられてもさっぱり分からない』そんな悩みは存在しません。

この記事で取り扱う格安ノートパソコン

 eX.computer note ALΣO 17,980円 Celeron 3867U
 Ideapad D330 19,000円 Celeron N4020
 330e Chromebook 2nd Gen 19,800円 AMD A4-9120C

eX.computer note

TSUKUMO eX.computer note ALΣO TSNB14UP1BK
eX.computer note ALΣO TSNB14UP1BK コスパ
CPU Intel Celeron 3867U
グラボ なし (Intel HD Graphics 610)
メモリ DDR3-1866 4GB (4GB*1)
ストレージ M.2 SATA 64GB
画面サイズ 14.1インチ液晶
OS Windows 10 Pro 64-bit
価格 17,980円(税込)

価格.comに掲載されていた最安のノートパソコンです。果たしてどんなゲームを遊ぶことができるのでしょうか。いやそもそも動くのだろうか…。

どんなゲームが遊べますか?

1920×1080高画質を期待してはいけません。1280×720もしくはそれ以下に設定変更を行い20FPS達成できればプレイ可能と判断します。

それぞれのゲームが要求する最低スペックを分かりやすく数値化、さらに実際のゲームプレイ時のフレームレートを記載しました。

アイコンによる確認方法

 緑色 推奨スペックを満たして快適に遊べます。Let's Go!
 黄色 グラフィック設定を少し落とせば十分にプレイできます。
 赤色 スペックが圧倒的に足りません。最低画質でプレイしましょう。

ゲーム名 FPS 要求スペックをグラフ化
バイオハザード ヴィレッジ 5-10
2,339
God of War 5-10
2,286
ウィッチャー3 ワイルドハント 10-15
1,312
EA SPORTS FIFA 21 20-35
1,312
バトルフィールド1 25-35
1,258
DiRT Rally 2.0 20-25
697
World of Warcraft 30-40
433
Daying Light 20-25
389
Far Cry 3 30-35
310
Stellaris 30-40
255
17,980円ノートPC
196
Tomb Raider 35-45
195
Warframe 40-50
195
Skyrim (無印版) 40-50
195
League of Legends 45-55
195
マインクラフト 50-60
195
Grand Theft Auto V 20-25
154
PAYDAY 2 30-40
154
オーバーウォッチ 60+
154
CS:GO 35-40
130
ドラクエX 40-50
130
RimWorld 50-60
130
Diablo III 20-30
87
Left 4 Dead 2 30-40
87
Among Us 60+
87
Portal 2 60+
87
テイルズウィーバー 60+
87
チョコットランド 60+
87
アラド戦記 60+
87
ラグナロクオンライン 60+
87

正直びっくりするぐらいのクソ画質ですが…動くか動かないかで言えば意外と動きます。GTA5やBF1のような重めのゲームも20FPSを超えることができたのは驚きました。

10FPS未満のカクカク状態でも我慢できる人ならば、バイオハザードヴィレッジやゴッドオブウォーも一応プレイできると言えるのかもしれません。(私は遠慮します)

ゲーム用途以外では普通にネットしたり動画を見たり、Microsoft Office程度のビジネスアプリであれば問題なく処理できるCPU性能を兼ね備えています。

■容量不足には注意
一番の問題点はCPU/GPUではなくストレージです。容量が64GBしかないためWindows 10とビジネスソフトだけで半分は使い切ってしまいます。ゲームをインストールするときは容量に注意してください。

Ideapad D330 81H3002LJP

Lenovo IdeaPad D330 81H3002LJP
Lenovo IdeaPad D330 81H3002LJP コスパ
CPU Intel Celeron N4020
グラボ なし (Intel UHD Graphics 600)
メモリ DDR4 4GB (4GB*1)
ストレージ eMMC 64GB
画面サイズ 10.1インチ液晶
OS Windows 10 Home 64-bit
価格 19,000円(税込)

価格.comで2番目に安いノートパソコンになります。キーボードを取り外すことでてタブレットPCとしても使えるのが大きな特徴です。

モバイルに特化したCPUが採用され消費電力を少なく抑えることができますが、最安ノートPCと比較してゲーミング性能が40%ぐらい落ちるのはデメリット。

どんなゲームが遊べますか?

20FPS達成すら厳しい…ゲームが動くだけでも御の字です。大半は800×600もしくはそれ以下の解像度を選んで限界まで軽くする設定が必要不可欠になります。

それぞれのゲームが要求する最低スペックを分かりやすく数値化、さらに実際のゲームプレイ時のフレームレートを記載しました。

アイコンによる確認方法

 緑色 推奨スペックを満たして快適に遊べます。Let's Go!
 黄色 グラフィック設定を少し落とせば十分にプレイできます。
 赤色 スペックが圧倒的に足りません。最低画質でプレイしましょう。

ゲーム名 FPS 要求スペックをグラフ化
バイオハザードRE:2 5-10
2,286
バイオハザード7 10-20
2,286
Fall Guys 10-15
1,710
原神 20-30
1,089
Raft 20-30
1,058
World of Warcraft 20-30
548
Just Cause 2 20-30
382
バイオハザード5 25-35
382
Far Cry 3 15-25
310
The Forest 10-20
220
Dark Souls 2 20-30
220
マインクラフト 15-30
195
Grand Theft Auto V 10-20
154
Dead Space 3 20-25
154
19,000円タブレットPC
140
Left 4 Dead 2 20-30
87
Among Us 40-50
87
Half-Life 2 40-60
87

これでゲームをすることはないと思いますがゲーミング性能は全くありません。あくまでもタブレット型として持ち運びできることが最大のメリットです。

しかしAmong Usのような超軽いゲームであれば割と動いてくれます。1920×1080@30FPS動作も可能なので画質かパフォーマンスをお好みで選んでください。

ゲーム用途以外ではどうなのかと言うとギリギリ普段に使えるレベルでしょうか。体感的なものは人にもよりますがネットを見るぐらいなら問題ありません。

■容量不足には注意
こちらも問題点はスペックではなく容量です。64GBしかないためOSと普段使用するアプリをインストールしただけで半分が消え去ってしまいます。ゲームをインストールするときは容量に注意してください。

300e Chromebook 2nd Gen

Lenovo 300e Chromebook 2nd Gen
Lenovo 300e Chromebook 2nd Gen コスパ
CPU AMD A4-9120C
グラボ なし (Radeon R4 Graphics)
メモリ 4GB
ストレージ eMMC 32GB
画面サイズ 11.6インチ液晶
OS Chrome OS
価格 19,800円(税込)

1万円台…と言っていいのか分からないギリギリ1万円台に収まった最後のノートパソコンです。最もグラフィック性能が高く今回の趣旨に適していると言えます。

ただしWindowsではない点に注意してください。Chrome OSは最近Steamに対応してばかりでまだ全てのゲームが正常に動くわけではありません。

今回は同じスペックのWindows PCで調査続行します。

どんなゲームが遊べますか?

RadeonでもさすがにフルHDは厳しいようです。1280×720もしくはそれ以下に設定変更を行い20FPS達成できればプレイ可能と判断します。

それぞれのゲームが要求する最低スペックを分かりやすく数値化、さらに実際のゲームプレイ時のフレームレートを記載しました。

アイコンによる確認方法

 緑色 推奨スペックを満たして快適に遊べます。Let's Go!
 黄色 グラフィック設定を少し落とせば十分にプレイできます。
 赤色 スペックが圧倒的に足りません。最低画質でプレイしましょう。

ゲーム名 FPS 要求スペックをグラフ化
バトルフィールド5 5-10
1,915
Far Cry 5 5-10
1,860
ARK Survival Evolved 10-15
1,860
サイコブレイク2 10-15
1,315
7 Days to Die 10-20
1,315
原神 20-25
1,089
ペルソナ5ザ・ロイヤル 15-20
903
ロケットリーグ 30-35
903
World of Warcraft 25-30
548
メタルギアソリッドV 20-25
548
バトルフィールド4 20-25
382
Just Cause 2 25-35
382
Batman: Arkham City 25-30
382
19,800円ノートPC
232
マインクラフト 50-60
195
Grand Theft Auto V 25-35
154
Dead Space 3 15-20
154
Fallout 3 50-60
136
Fallout: New Vegas 45-60
136
ドラクエX 40-50
130
Far Cry 2 30-40
87
Among Us 50-60
87

ペルソナ5ザ・ロイヤルや7 Days to Dieあたりは20FPS未満であっても割と快適にプレイできます。大きなカクつきもなくスムーズに動いていたのはRadeonのおかげでしょうか。

もしこれがWindowsを搭載していれば1万円台も面白い勝負になったのですが残念、Chrome OSはゲームに不向きです。将来的にSteamサポートがどれだけ進むかに掛かっています。

どのみちストレージが32GBしかないためWindows 10をインストールしたとしても容量いっぱいいっぱいになりそうですけどね。

ゲームは可能?不可能?

格安ノートパソコンでゲームができるかどうかの結論。1万円台のノートパソコンでゲームは基本的に無理です!ただし10年近く前のゲームをメインに遊ぶのであれば可能と判断します。

CPU/GPUのスペックよりも一番の問題はストレージ容量が少なすぎることです。仮に延命のためSSDを交換するぐらいなら最初からマトモなノート買ったほうがいいでしょうね。

試しに2万円台を覗いてみましたがスペック自体は上記で紹介したものとほとんど変わりません。ゲーム用に限界まで安く仕上げたいなら少なくとも3万円は必要になりそうです。

ノートパソコン

Posted by しろくま