Steamネットワークに接続できないときの解決方法

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Steamネットワークに接続できないエラーが2022年5月から発生しており夜になるとログインできないことが増えてきました。現在は解決方法が2つあるので紹介します。

最初は特定ゲームのみ発生している現象かと思いましたが調べてみるとどうやらSteamに接続して行うネットゲーム全般的に調子が悪いようです。

近年、日本のSteam利用者数が急増していることもサーバーをパンクさせる要因なのかもしれません。

接続障害は全国で発生

過去一年の「steam 接続できない」検索数

インターネットから切断されるとまず自分のネットワーク環境を疑うと思います。しかしながら今回のSteam接続エラーはおま環ではないようです。

上の画像は過去一年間の「steam 接続できない」でGoogle検索した人のトレンドです。今年の4月末から急増しいずれ人気度100に到達しそうな勢いがあります。

実際に4月末ごろからログインできない報告が増え始めたと感じており、ちょうどゴールデンウィークセールがあった時期と重なります。

障害発生率が高いのは新潟県

プレイヤー人口が増えたからサーバーがパンクしたのでしょうか。だとすると東京や大阪が最も負荷率が高そうな気がします。

しかしSteamに接続できない人の地域を探っていくと奇妙なことが分かりました。キーワード検索数が最も多いのは新潟県なのです。

■該当キーワードの検索数ランキング
1 新潟県 100
2 千葉県 91
3 神奈川県 80
4 石川県 79
5 福岡県 77
6 岡山県 72
7 愛知県 69
8 茨城県 67
9 北海道 60

意外なことに東京や大阪はトップ10にランクインしていません。
発生地域はどうあれネットワークに接続できないのでは困ってしまいます。現在判明している対処法が2つあるので以下に紹介します。

対処法1. ダウンロード地域を変更する

1つ目の対処法はSteamの接続先を変更する方法です。標準は「日本-名古屋」のように最も近い地域が自動的に選ばれています。

ランチャーを起動したら左上にあるSteamをクリックして「設定」を選択してください。

左上メニューから設定へ
Steam左上から設定へ

続いて設定ウィンドウが開かれたら「ダウンロード」項目へ移動します。

ダウンロード地域変更
ダウンロード地域変更

住んでる地域によって異なり私の場合は「日本-名古屋」に設定されています。ここから接続するサーバーを変更しましょう。

国内6か所のサーバーがそれぞれ独立して動いているなら変更する意味意味はありますが、もしかすると日本サーバーをまとめている大元がパンクしている可能性もあります。

その場合は国内の地域を変更したところで接続できないため意味がありません。6か所どれを選んでも駄目なら日本から脱出する時です。

海外に設定する

日本のサーバーそのものが死んでいるなら海外に進出しましょう。おすすめなのは台湾や韓国といった物理的に近い国です。

他には中国やアメリカなども比較的高速に通信できます。(中国は色んな意味でやめておいたほうがいいですけど)

ただしゲームによっては接続先でマッチングが振り分けられてしまいます。アジアで一括りされることが多いためアジア圏から選ぶのが一般的です。

対処法2. TCPに変更する

2つ目の対処法はプロトコル(通信方法)を変更する方法です。標準ではUDPが使用されていますがTCPに変更することで接続が安定します。

最初にSteamのショートカットアイコンを探してください。

ショートカットアイコンを右クリック
ショートカットアイコンを右クリック

Steamのショートカットアイコンを右クリックすると画像のようなメニューが開かれます。
一番下の「プロパティ」を選択してください。

ショートカットタブ
-tcpと入力するだけ

リンク先の項目に -tcpと記入するだけでTCPプロトコルに変更されます。
ショートカットからSteamアプリを起動してネットワーク接続できるか確かめてみましょう。

TCPはおすすめしません

TCPに変更するのはあくまでも最終手段です。サーバーパンク問題が解消したらSteamショートカットを修正してUDPに戻しておきましょう。

TCPとUDPは性質が大きく異なりネットゲームではUDPプロトコルの方がはるかに優れています。

TCP ・通信相手と常にエラーチェックを行うため信頼性が高い
・多くの処理が必要になり速度低下
・ネットゲームとして致命的なラグが発生する
・多数の相手に向かない
UDP ・エラーチェックを行わないため信頼性が低い
・処理が不要になり高速化
・最もラグが少ない通信方法
・同時に多数と接続できる

PCスペックが向上し光回線が一般的になった現代はTCPの速度低下も気にならなくなりました。ですが常に双方でエラーチェックを行う仕様上ラグだけは避けられません。

ネットゲームではUDPのほうが優れていますが欠点もあります。対戦相手が急にワープしたりキャラクター位置の整合性が取りにくいのです。

それでもUDPが使用されているのはメリットのほうが大きいからなのでしょうね。