Ryzen 7 7700Xは旧世代よりシングル性能30%向上するそうです
9月に発売を予定しているZen4の新情報です。Ryzen 7 7700Xのベンチマークスコアが本日リークされ旧世代と比較するとシングル性能が30%向上していることが分かりました。
ただこれはエンジニアリングサンプル(試作品)なので製品版とは仕様が異なります。多くの場合、製品版はさらに仕上げてくるためZen4のパフォーマンスは期待できそうです。
PCゲーマーにとって重要なシングル性能を高めてきたAMDとIntel、どちらを選んでも満足できるCPUになることは間違いありません。あとは値段次第…。
旧世代とスペック比較
スペック表 | Ryzen 7 7700X (ES品) |
Ryzen 7 5700X | Core i5-12600K |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Zen4 | Zen3 | Alder Lake |
プロセスルール | 5nm | 7nm | Intel7 |
コア/スレッド | 8/16 | 8/16 | 6+4/16 |
ベースクロック ターボクロック |
4.7GHz 5.3GHz |
3.4GHz 4.6GHz |
3.7GHz 4.9GHz |
キャッシュ | 40MB | 36MB | 20MB |
メモリ | DDR5-5600 | DDR4-3200 | DDR4-3200 DDR5-4800 |
TDP | 105W | 65W | 125-150W |
価格 | $299? | $299 | $289 |
(サンプル品なので将来的に仕様が変更される可能性があります)
Ryzen 7 7700Xはコストパフォーマンス重視なCPUとして作られた5700Xの後継機に当たります。価格据え置きになるかは分かりませんが7700Xも買いやすい値段に設定されます。
大きく変わった点はベースクロックが3.4GHzから4.7GHzに爆上げされたことでしょうか。新アーキと5nmに細分化された効果は驚くほどバッチリ決まったようです。
TDPはちょっぴり不安
Zen4唯一の不安はTDP105Wに爆上がりしていることです。なるべく価格を抑えたいコスパユーザーにとって水冷クーラーを別途買わなくて済む低TDPが好まれます。
ですが強力な空冷クーラーを持っているならTDP105Wまでギリギリ冷やしきれるためRyzen 7 7700Xを狙ってみるのもアリだと思います。(7900XからはTDP170Wになり水冷必須)
Cinebench R20スコア
ES品とはいえ旧世代と比較してシングル性能1.3倍、マルチ性能1.5倍に仕上げてきたところは凄いの一言です。Zen3発売から2年間待ったかいがありました。
同価格帯ライバルであるCore i5-12600Kに対してもシングル/マルチともに優位なポジションに立てています。これだけの性能があればゲームでも遅れをとることなく戦えるはずです。
しかしながらIntelもRaptor Lakeの発売を間近に控えており、Zen4発売から一ヶ月後には登場するのではないかと噂されています。Zen4ピンチです。
■次世代CPUの発売予定日
AMD Zen4 – 9月15日 発売予定
Intel Raptor Lake – 10月17日 発売予定
どちらが買いですか
今すぐにでもCPUを買うならAlder Lakeをお勧めしますが、将来的にどちらが買いかは現段階で分かっていません。10月の次世代CPU対決を楽しみに待っていてください。
あとはDDR4を使いまわしできるRaptor Lakeが魅力的です。DDR5に性能的なうま味が出てくるまで買いたくないユーザーはRaptorに流れるかもしれません。
個人的にはデスクトップ版APUが気になっていますがもし出してくれるのなら…TDP65Wに抑えてくれたら最高です。