Ryzen 6000 APUのゲーミング性能はGTX 1050 Tiを凌駕します
次世代APU(Zen3+)のゲーミング性能記事です。Cyberpunk2077を動かしてみたところGTX1060より20%低い性能まで到達していたそうです。
低い性能と書いてしまうと印象は良くありませんがGTX1050Tiと比較すると10~20%高いパフォーマンスを発揮しています。
Zen3+APUはグラフィックボードを使用しない環境下で3Dレンダリングしたりゲームをしたい人に最適な選択になります。
APUはノートPCが主戦場です
今までの傾向からするとAPUはまず最初にノートPC版が提供されます。その半年後ぐらいにデスクトップ版も発表されますが今回はデスクトップ版が作られるか予想が付きません。
すぐ後ろに控えているZen4 CPUからグラフィック機能が搭載されわざわざAPUを作らずとも画面が映るわけです。そのためデスクトップ版APUを用意したところで売り上げにつながる価値があるか分かりません。
ノートPCでは狭いスペースながら高性能を発揮できるAPUは重要な役割を担っていますが、デスクトップPCでは小型化よりもパフォーマンスが重視されており『グラフィックボード付ければいいじゃん』の一言で終わってしまいます。
普段使いに重宝される小型PCはAPUとも相性がいいのでデスクトップ版APUも開発を続けてほしく思います。
RDNA2のグラフィック性能は抜群
Ryzen6000APUは6nmプロセスで作られており従来のZen3(7nm)よりも高いクロック数および優秀なワットパフォーマンスを実現することに成功しました。
また6nmプロセスの空いたスペースをGPU強化に注ぎこみ、さらにVegaからRDNA2アーキテクチャに変更した結果ゲーミング性能は旧世代より2倍近く向上しています。
実際にAAAゲームの大半は1080pで実行しても40~60FPSを維持できるためスムーズなフレームレート環境で遊べるようになります。
GeForce GTX 1060に迫る勢い
先日アップデートされたCyberpunk2077はベンチマーク機能が追加されて今後のゲーミング性能を計る指標としても利用できます。
そしてComputerbaseが紹介するベンチマーク結果を見るとZen3+APU(ノートPC)が非常に優秀であることがわかりました。
サイバーパンク2077 1080pベンチマーク | 性能比 | |
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デスクトップ | GeForce GTX 1650 (75W) | 125% |
デスクトップ | GeForce GTX 1060 (120W+) | 119% |
ノートPC | Ryzen 9 6900HS (45W) DDR5-4800 ※次世代Zen3+APU |
100% |
デスクトップ | Ryzen 7 5700G (65W) DDR4-3600 ※デスクトップAPU現行機 |
56% |
サイパン2077においてはデスクトップPCのGeForce GTX 1060に迫るパフォーマンスを発揮しており、デスクトップ版APUの5700Gをはるか後方に抜き去っています。
ノートPCはデスクトップよりもメモリ帯域が緩和されており性能を発揮しやすい環境ですが、将来的にDDR5が安く流通されたらデスクトップ版APUも十分に戦えるようになります。
グラフィックボードの値段が非常に高い現状ではAPUの発展に期待しているユーザーも多くいると思います。
コメントをピックアップ
海外の反応 | |
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素晴らしい!楽しみにします。 | |
それでデスクトップ版APUは入手できるのでしょうか? | |
↑AM5が必要でしょうけどね。 | |
そもそも統合グラフィックでCyberjunkをプレイする人はいないでしょう(笑) | |
↑そうとも言い切れません。ポータブルPCは統合グラフィックしか利用できないので彼らはその環境でCP2077をプレイします。 | |
↑↑どうしてですか?PS5よりも十分に速い性能を持っていますよ。 | |
エントリーグラボですら価格が終わっているのでAMD APUには感謝しています。 | |
↑もしくはエントリーグラボの定義から変更されます。 | |
1060に近い性能ですか…それでは1440pで実行してShadowPlayとGSyncをONにしてみてください。 | |
IntelがAMDからオールドエンジニアを買収した理由が分かりました。GPUに関してはAMDと真正面から戦うことができません。 |