SFC/SNESエミュレータ PC版
最強のSFCエミュレータは今も昔もbsnes一択でグラフィックやサウンドの再現性と互換性が飛びぬけています。
そしてSnes9x系列はユーザー数が最も多く数多くの派生エミュレータがありますがこちらは再現性よりも便利機能などの利便性に分があります。
SFCソフトの入手とエミュ機能解説
スーパーファミコンは海外でも人気が高く多くのエミュレータが存在しています。開発が活発的に行われおかげさまでSFCエミュレータはほぼ完成したといえるでしょう。
また、海外ではスーパーファミコンではなくSuper Nintendo Entertainment Systemという名称で発売されており、それらの頭文字を取ってSNESとなります。
SFCエミュレータ | 完成度 | BIOS | プラグイン | 日本語 | RetroArch |
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bsnes | 不要 | 不要 | X | O | |
Snes9x | 不要 | 不要 | O | O | |
SNES Games | エミュレータで遊ぶためのSFCソフトを入手 | ||||
以下非推奨、古いWindows対応 | |||||
SNESGT | 不要 | 不要 | X | X | |
ZSNES | 不要 | 不要 | X | X | |
SNEShout | 不要 | 不要 | X | X | |
Snes9xpp SE’ | 不要 | 不要 | X | X |
bsnesのレビュー
対応OS | Windows Linux Mac |
---|---|
評価 | 5/5 |
機能面 | ステートセーブ、チート、モード7、オーバークロック |
コスト | フリーソフト |
日本語 | 非対応 |
BIOS | 不要 |
プラグイン | 不要 |
SFCエミュ | bsnes公式サイト 派生:bsnes hd公式サイト |
解説ページ | bsnesの使い方<初心者向け設定講座> |
SFCエミュレータ界隈は多くの開発者が犇めき合い、Snes9xやZSNESなど有名どころがトップ争いをしていた乱戦の時代2004年にbsnesが開発されました。
利便性を重視する前者2つのエミュレータと違いbsnesは実機に忠実な再現を目指して100%のSFCゲームに対応することを目標として作られています。そして他のエミュレータでは対応できなかったゲームもついには対応して100%完全動作させることに成功しました。
ただの100%では満足しない完璧主義
天才的な開発者であるbyuuさんは多くの功績を残しておりbsnesだけに限りません。Snes9xもいくつかのゲーム対応を手助けして"正確性“が輸入されています。
bsnesの開発が一段落ついた2009年にはゲームボーイの解析にも乗り出しそして2012年にはそのプロジェクトが大きくなり「higan」へと改名しました。このときにbsnesはhiganへと統合されましたが2019年にbsnesだけ分離して再開発しています。
再現性 | higan対応ゲーム機 |
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ファミコン + ディスクシステム | |
スーパーファミコン + スーパーゲームボーイ | |
ゲームボーイ + ゲームボーイカラー | |
ゲームボーイアドバンス + ゲームボーイプレイヤー | |
SG-1000 + SG-3000 | |
マスターシステム + ゲームギア | |
メガドライブ + メガCD | |
PCエンジン + CD-ROM2 + PCエンジンスーパーグラフィックス | |
MSX + MSX2 | |
コレコビジョン | |
ネオジオポケット + ネオジオポケットカラー | |
ワンダースワン + ワンダースワンカラー + スワンクリスタル + ポケットチャレンジV2 |
モード7の画質が凄い
bsnesの最も凄い点は正確性ですが一部ゲームにおいて内部解像度を変更することで超高画質を実現させることができます。F-ZERO、スーパーマリオカート、パイロットウィングスなどのゲームはSFCと言えども驚くほど高画質で遊ぶことができるでしょう。
またSFC本体のCPUをオーバークロックすることで当時処理能力の限界を感じていたゲームもbsnesでは処理落ちせずにスムーズに遊ぶことができます。オーバークロック状態のbsnes比較動画(YouTube)
ネットプレイ非対応
作者のこだわりによってすべてのSFCゲームに完全対応+忠実な再現性を可能としたbsnesですがネットプレイは非対応です。早送り/巻き戻し/ステートセーブ/チート機能は搭載されているため一人プレイなら特に困ることもないでしょう。
他には日本語に対応していない点も慣れないうちは扱いにくいかもしれませんが基本的に長文は使用されず主に単語だけなのでGoogle翻訳しながら利用できると思います。
人気度ではSnes9xに劣りますがまさにエミュレータと言うべきbsnesは最高峰の再現性を可能としているため一人プレイをする場合はこれがベストの選択かと思われます。
Snes9xのレビュー
対応OS | Windows Linux Mac |
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評価 | 4/5 |
機能面 | ステートセーブ、チート、ネットプレイ |
コスト | フリーソフト |
日本語 | 対応 ※日本語化パッチ使用 |
BIOS | 不要 |
プラグイン | 不要 |
Snes9x公式 | Snes9x公式サイト GitHub: Snes9x |
解説ページ | Snes9xの使い方<初心者向け設定講座> |
Snes9xは2000年以前から開発が続いており互換性が高く使い勝手が良いことで有名です。またZSNESとどちらが優秀か議論が日々行われていたのを覚えています。
オープンソースで開発されているため数多くの派生型SFCエミュレータが出現してユニークな機能が盛り込まれることもあります。当時は国産のSNEShoutが好んで使われていました。
再現性抜群のライバル出現、しかし
2007年頃に新しいライバルエミュレータの「bsnes」が出現して流れが徐々に変わります。Snes9xとZSNESは機能性に特化したSFCエミュレータでしたが、bsnesはSFC実機を100%再現することを目標に開発されており多くのレトロゲームファンは歓喜に満ち溢れます。
しかしながら高い再現性を実現するために必要スペックがCPU 2GHzと分かり、当時は1GHzが精一杯な時代でしたのでユーザーをそれほど移行しませんでした。※PCスペックが解決した現在ではbsnes一択になりました。
強みはネットプレイ
現段階の再現性では勝負にならないSnes9xですが、bsnes作者の協力によってグラフィックやサウンドの品質が徐々に向上してきています。
2007年で開発が終了したZSNESとは違いSnes9xは開発が継続しており更なる機能を搭載すべくこれからも進化していくことでしょう。
SNESGTの機能解説
起動画面 | |
---|---|
性能 | |
コスト | フリーソフト |
対応OS | Windows |
機能 | サウンド/ゲームパッド/リアルタイムセーブ |
エミュ公式 | SNESGT公式サイト |
SFCエミュレータの中でもSNESGTは再現性がかなり高く個人的に最もお気に入りです。この作者が作るエミュレータはどれも完成度が高いことが特徴でTGB DualやG-NESで有名な開発チーム、GIGO氏とHii氏により共同で製作されました。
公式サイトの正式バージョンは0.218になりますが、掲示板のほうにbetaファイルがあるので新しい方がいいのであればそちらを選択しましょう。
こちらのエミュレータは特徴として日本語で扱える点が第一に挙げられます。また設定項目が分かりやすく昔のSNEShoutの時代に戻ったような感覚を思い出します。
他のいくつかあるSFCエミュレータと比べて動作が軽く、サウンドに関してはとても再現性が高い印象を受けました。グラフィックやサウンドはSnes9xよりこちらの方がエミュレーション精度がいいと思います。扱いやすいので初心者な人にもオススメです。
ZSNESの機能解説
起動画面 | |
---|---|
性能 | |
コスト | フリーソフト |
対応OS | Windows |
機能 | サウンド/ゲームパッド/リアルタイムセーブ/チートコード/オンライン対戦 |
エミュ公式 | ZSNES公式サイト |
ZSNESは昔からあるSFCエミュレータの一つで当時はDOS版しか無かったため多くの人が諦めていました。
途中からWindows版も開発されるようになりましたが、DOS版と同じGUIを採用しており他の一般的なエミュレータと比べて扱いにくい面もあります。
一部のSFCカセット特殊チップには対応していないので動作率は劣りますが、プレイ動画機能やネット対戦にも対応しています。Snes9xで対応していないSFCソフトがあればこちらで試すといった感じでしょうか。
SNEShoutの機能解説
起動画面 | |
---|---|
性能 | |
コスト | フリーソフト |
対応OS | Windows |
機能 | サウンド/ゲームパッド/リアルタイムセーブ |
エミュ公式 | sneshout-3.3.0.349.zip |
SFCエミュレータとして2000年頃日本で主流だったSnes9xから派生したのがSNEShoutです。日本語に対応しているエミュレータが無かったので初心者はSNEShoutを好んで使っていました。
設定項目が少なく難しいところは全て省いてあるので非常に分かりやすく使いやすいです。実際にゲームしてみるとデフォルト設定では音が割れていたりしてエミュレーション精度はそれほど高くはありません。
SFCカセット特殊チップに対応していないことから、こちらのエミュレータは今ではあまり利用されなくなりました。名前から分かるようにシャウト(叫び声)に反応してコマンドを出せるのでユニークです。
Snes9xpp SE’の機能解説
起動画面 | |
---|---|
性能 | |
コスト | フリーソフト |
対応OS | Windows |
機能 | サウンド/ゲームパッド/リアルタイムセーブ |
エミュ公式 | snes9xppxe-504.zip snes9xpp_intel-040504.zip |
SFCの再現性として最高峰の性能を持つSnes9xから派生した国産のエミュレータです。もともとSnes9xはグラフィックやサウンドの再現性が高く評価されていることもありこちらのppseも優秀です。
本家より少しエミュレーション速度が重い一面はありますが、Snes9xpp SE’はSFCカセット特殊チップに対応済みで時計機能も搭載しているため探偵倶楽部等のゲームも正常に動作します。
さらにBS-X BIOSを利用して通常のエミュレータでは描画する事が出来ないフォントを綺麗に表示できるようになります。
設定項目はエミュレーション全般にグラフィックとサウンドやコントローラー等の基本項目だけなので分かりやすく、何より日本語なのが嬉しい。
特にサウンド機能が強力でビットレートを調整してSFC実機を越える音質再現も可能になります。ネット対応はしていませんがステートセーブは可能なので気楽に遊べます。