3DSエミュレータの完成度は81%【PC版】

3DS本体

プロ開発チームによって作られた3DSエミュレータ「Citra」は現在80%のソフトがクリアまで動作したことを確認しています。

またRetroArchにも対応しておりAndroidでも動作するため人気急上昇中のエミュレータです。

3DSソフトの入手とエミュ機能解説

3DS発売からわずか1年後にはROMデータ吸い出しに成功してさらに3年後には市販ゲームソフトが動く3DSエミュレータが出現しました。数年あればゲーム機を解析してプログラミングできてしまうこの界隈に驚くばかりです。

ニンテンドー3DSはプロテクトがかかっており解析してエミュレータを開発することは難しいと思われていましたがハッカーにとってはそんなものお茶の子さいさいです。

3DSエミュレータ 完成度 BIOS プラグイン 日本語 RetroArch
Citraアイコン Citra 不要 不要 O O
Vvctreアイコン Vvctre 不要 不要 X X
3DSゲーム機アイコン 3DS Games エミュレータで遊ぶための3DSソフトを入手

Citra 実機を超えるグラフィック能力

スマブラ3DSもCitraで動作可能
再現性
コスト フリーソフト(無料)
対応OS Windows/Linux/Mac/Android
推奨CPU Intel Core i3 10100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
AMD Ryzen 3 3100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
推奨GPU NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti以上
※軽いゲームならAPU内蔵のVega 11も動作可能
メモリ 8GB以上
日本語 対応
機能性 4K/HLE(高速重視)/LLE(正確性重視)
ステートセーブ/チート/アミーボ/ネットプレイ
BIOS 不要
プラグイン 不要
RetroArch 対応
エミュ公式  Citra公式サイト

世界で最初に登場した3DSエミュレータにして至高の性能。まさに神業と言うほかない速度で開発されたCitraは3DS本体発売からわずか3年半で初リリースされました。

「ゼルダの伝説 時のオカリナ」や「とびだせ どうぶつの森」など最初から有名な3DSソフトを的確に抑えており多くのエミュレータ愛好家を一斉に獲得したのです。

驚きの4K解像度

開発技術の発達により近年の3DSエミュレータは実機を超えたグラフィック再現というのがもはや当たり前になっておりCitraも3DS実機超えが可能です。解像度を大幅に高めて4K相当に設定すると誰が見ても明らかなほど違いが分かります。もちろん高スペックなパソコンは必要です。

[YouTube] 3DS実機 vs Citraエミュレータ [240p vs 4K]

クリア確認済みのゲームソフトは80.5%

開始から5年、超高速で解析・開発し続けているCitraは進撃が止まりません。2021年2月時点で公式発表の動作リストによるとエミュレータ開発チームが確認した3DSソフトのうち80.5%がクリア可能と報告されています。

内訳としては完璧な再現性で完走したゲームが25.2%、小さなバグはあるけどクリア確認したゲームが29.9%、エミュレータ特有の不具合が発生するけど回避策を応じれば可能なゲームが24.5%となります。

余談ですがCitraはSwitchエミュレータ「Yuzu」と同じ開発チームです。Yuzuも本体発売からわずか数年でリリースされており3~4割のゲームソフトが動作します。

Vvctre ROM起動率がやや高め

起動画面
Vvctre起動画面
再現性
コスト フリーソフト(無料)
対応OS Windows/Linux
推奨CPU Intel Core i3 10100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
AMD Ryzen 3 3100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
推奨GPU NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti以上
※軽いゲームならAPU内蔵のVega 11も動作可能
メモリ 8GB以上
日本語 非対応
BIOS 不要
プラグイン 不要
RetroArch 非対応
エミュ公式  Vvctre公式サイト

最強の3DSエミュレータであるCitraのソースから派生して作られたのがこちらのVvctreです。

互換性やエミュレーション機能は大きく変化しておりCitraで進行できないバグに遭遇したときは試してみるとクリアまで進められる可能性があります。

再現性はCitraが高く3DSゲーム動作率はVvctreが一歩上回るように思います。

動かすには専門知識が必要

リリース当初はGUIが実装されておらず3DSエミュレータを起動することが一般ユーザーには難易度が高く感じられ断念する人も多くいました。後にGUIが実装されたことにより起動が楽になります。

細かくカスタマイズできるためグラフィック重視もしくは速度重視にしてみたりLLEモードで3DS実機並みの正確性を追い求める設定もできますが、Citraの使いやすさに慣れると専門的な言葉が羅列されているVvctreは難しい印象を受けます。

どちらの3DSエミュレータも頻繁に更新されており違う方面から特色を出しているので両方試してみるのがベストです。

ニンテンドー3DS本体のスペックと成り立ち

NINTENDO64本体の画像

CPU 初代: ARM 2+1 268MHz
New3DS LL: ARM 4+1 804MHz
GPU DMP PICA200 GPU
メモリ 初代: 128MB
New3DS LL: 256MB

2011年2月26日に発売されたニンテンドー3DS(Nintendo 3DS)は任天堂が開発販売した携帯型ゲーム機です。すでにスマホゲームが一般的になっており初代DSのようにまた携帯型ゲーム機の時代を作るのは無理だと思われていました。

そんな逆境の中でも任天堂が作るハードはユニークな着眼点をいくつも発揮しており一歩引いたところから見ていたユーザーも3DSの魅力を感じ取り手に取って遊ぶようになります。

開発チームが読み違えたことは一番の目玉機能だった3Dで遊べるゲームが全く発売されなかったことでしょうか。3Dモードは疲れやすくユーザーからも徐々に使われなくなった記憶があります。

3DSの最終的な売り上げは初代DSの約半分という結果で幕を下ろしました。目新しい3D機能を搭載したことで本体価格が高く、後に半額で販売される2DSが最初からあったならば結果は変わっていたかもしれません。