PS Vitaのエミュレータ完成度は6.2%【PC版】
2018年に登場した「Vita3K」によってPS Vitaのエミュレータは成り立っており現在2.3%のソフトがクリアまで確認したと報告を受けています。
PSPは海外人気が高くエミュレータ開発者も大勢いましたがPS Vitaは実機としての人気がそれほど高くはないため開発速度は緩やかです。気長に待ちましょう。
PS Vitaソフトの入手とエミュ機能解説
Vita3K一択な現状でまだPS Vitaのエミュレータ開発が始まったばかりということもありパソコンで遊ぶというより試す感覚のほうが近いと思います。
少しでも早い完成を目指して私たちもVita3Kの動作リストへデータを投稿したりパトロンとしてサポートするなど、できる範囲でエミュレータ開発へ協力していきたいところです。
ソニーが撤退した最後の携帯ゲーム機「PS Vita」はもともと人気が低いこともありエミュレータ開発者が6年以上現れなかった過去もあります。
PS Vita エミュレータ |
完成度 | BIOS | プラグイン | 日本語 | RetroArch |
---|---|---|---|---|---|
Vita3K | 不要 | 不要 | △ | X | |
PS Vita Games | エミュレータで遊ぶためのPS Vitaソフトを入手 |
Vita3Kのレビュー
完成度 | |
---|---|
コスト | フリーソフト(無料) |
対応OS | Windows/Linux/Mac ※64bit版のみ使用してください |
推奨CPU | Intel Core i3 10100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド) AMD Ryzen 3 3100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド) |
推奨GPU | NVIDIA GeForce GTX 750 Ti以上 ※軽いゲームならAPU内蔵のVega 11でも可 ※Intel内蔵GPUは未調査 |
日本語 | 一部対応 |
BIOS | 不要 |
プラグイン | 不要 |
エミュ公式 | Vita3K公式サイト |
誰も挑戦しなかったPS Vitaのエミュレータ開発に最初に名乗り出たのがVita3Kです。2018年1月から開始されて5月時点でいくつかの市販ゲームソフトが動作するようになりました。
こちらのエミュレータはオープンソースで作られており、速度は緩やかではありますが誰でも参加できる特徴があり長期的に開発が継続することがオープンソースのメリットです。
現在はまだ開発段階ということでエミュレータ特有の便利機能などは後回しにしてゲームソフト起動率の向上に専念しています。
ゲーム完走率は2.3%
Vita3K開発チームが作成したCompatibility Listによると2021年4月時点で2.3%のゲームソフトが開始からクリアまで不自由なくプレイできたと確認されています。
やや問題はあるがプレイできるゲームが6.2%、早い段階でバグが発生して進めなくなるゲームが7.6%あり開発がスタートしたばかりのエミュレータということが分かります。
※あくまで公式で確認されているリストですので実際にプレイした人の報告によると他にも完走したゲームがあるらしく試してみる価値はあります。
パトロンと開発者求む
近年のエミュレータ開発はパトロン(金銭的支援)を受けることでゲームソフトなど必要機材を取り揃えやすくなり昔より高速に研究が進むようになりました。
パトロンが多ければ多いほど機材が揃い作者のやる気も上がることで開発者も増えます。ユーザーにもメリットはありますが日本では寄付文化が浸透していないため国産ゲームソフトは後回しにされやすい理由もあります。
Vita3Kではパトロンがいまだ少なく他の活発的なエミュレータと比較するとPS Vita自体の人気のなさが伺えます。
BIOSやプラグインは不要でメニューも日本語化できるため特に難しいところはなく今後に期待できるPS Vitaエミュレータです。
PS Vita本体のスペックと成り立ち
CPU | ARM Cortex-A9 4コア |
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GPU | SGX543MP4+ 4コア |
メモリ | 512MB |
2011年12月17日に発売されたPlayStation Vita(PS Vita)はソニーが開発販売した携帯型ゲーム機です。ライバルの任天堂とは違う方向性に進み、PSPの傾向を受け継いで超スペック重視というPS Vitaですがなぜ売れなかったのでしょうか。
当時は性能がそれほど高くないニンテンドーDSが最も売れており、前世代のPSPですらオーバースペックなのでそれ以上の物をユーザーがまだ求めていませんでした。
スペックを売りにしているPS Vitaを買いたいとは思わないですし、便利なスマホに乗り換える人も多かったことが要因とも言われています。(スマホのほうが性能がよくゲーム以外の使い方もできるため)
またライバル任天堂による新ゲーム機3DSの突然発表によりPS Vitaは計画を前倒しして売らなければならなくなったことで不具合が多く敗因につながったのかもしれません。
そしてPS Vitaを最後にソニーは携帯ゲーム機から撤退しました。ちなみに3DSはそれなりに売れましたが、やはり携帯ゲーム機は市場が年々縮小しており任天堂も3DSを最後に携帯ゲーム機からは撤退しました。