Wii Uエミュレータはどれぐらい遊べるのか調査
発売から3年、突如現れたWii Uエミュレータ「Cemu」によって現行機であるWii UがPC上で動いてしまった感動を今も覚えています。あれから数年、今では43%のWii Uソフトがゲームクリアまで動作したことを確認されています。
もう一つのエミュレータDecafもオープンソースなため長期的な成長が期待されます。
Wii Uソフト入手と各種エミュレータ解説
Wii Uが発売されてから3年後。エミュレータが登場するのはまだまだ先かなと思っていたある日、突如Wii Uがパソコンで動くかもという報告を耳にしました。まさかこんなに早く!?はい、そのまさかです。
Wii Uのゲームソフトがいくつも動作するという怪物エミュレータが現れました。最近はゲーム機をすぐに解析してしまう達人がいらっしゃるから凄い話ですよね。以前よりも現在の方が最新ゲーム機に対するエミュレータ開発が活発的だと思います。
Wii Uエミュレータ | 完成度 | BIOS | プラグイン | 日本語 | RetroArch |
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Cemu | 不要 | 不要 | △ | X | |
Decaf | 不要 | 不要 | X | X | |
Wii U Games | エミュレータで遊ぶためのWii Uソフトを入手 |
Cemuのレビュー
起動画面 | |
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再現性 | |
コスト | フリーソフト(無料) ※月5ドル支払うと少しだけ優遇されます |
対応OS | Windows |
推奨CPU | Intel Core i3 10100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド) AMD Ryzen 3 3100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド) |
推奨GPU | NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti以上 ※軽いゲームならAPUでも可 ※Intel内蔵GPUは非対応 |
メモリ | 16GB以上 |
機能性 | 再描画: ReShade 光源補正: Ray Tracing 4K/8K出力 |
日本語 | 一部だけ対応 |
BIOS | 不要 |
プラグイン | 不要 |
RetroArch | 非対応 |
エミュ公式 | Cemu公式サイト |
発売から3年後に突如登場した最強のWii Uエミュレータです。当初から市販ゲームソフトがいくつも動作しており完成度の高さに多くの人が驚きました。
Cemuの強みはレイトレーシング機能を実装していることが大きな特徴でパソコンスペックに自信があるならばWii U実機を超えるグラフィック再現も可能となるのがWii Uエミュレータの醍醐味でもあります。
必要スペックは実はそこまで高くない
気になる必要スペックですが実機がそれほど性能重視していないためWii Uエミュレータを動かすスペックも4コアCPU程度で十分です。PS3/PS2/Wiiが快適に遊べるパソコンをお持ちならグラフィックカードを少し強化するだけでも問題なくエミュレータが動作すると思います。
CPU/GPUの他にストレージ速度も重要でHDDではWii Uソフトの読み込みが間に合わないことがあります。SSDをサポートしているならばHDDに比べて割高になりますがぜひ取り付けて快適なWii Uエミュレータライフを楽しみましょう。
クリア確認済み動作リスト43%
2021年2月時点のエミュ公式動作リストによると完全動作するゲームが10%、いくつかバグはあるけどクリアまで遊べるゲームが33%と報告があり、合計43%のWii Uゲームソフトが動作するようです。
Wii Uエミュレータ動作リストを見ていると海外のソフトが多く対応されていることに気が付くと思います。国産ゲームが後回しにされつつあるのはおそらくパトロンの関係かもしれません。
金銭的支援は凄いんです
Cemuではパトロンによる支援も募集しており、現在828人のメンバーが作者を支援することで月々3,252ドル(おおよそ34万円)の収入があります。※もちろんエミュレータ自体はフリーウェアなので安心してください。
日本では寄付や支援はあまり馴染みない文化ですがWii Uのエミュレータを開発するためにゲームソフトや各種機材を買いそろえるだけでも単純にお金がかかりますし開発者のモチベーションにも繋がります。
それにしてもエミュレータ開発がお金になるとは面白い時代になったものです。彼のような天才的なプログラマーなら留まる所を知らないでしょうね。
Decaf
再現性 | |
---|---|
コスト | フリーソフト(無料) |
対応OS | Windows/Linux |
推奨CPU | Intel Core i3 10100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド) AMD Ryzen 3 3100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド) |
推奨GPU | NVIDIA GeForce GTX 1650以上 ※2Dや軽い3DゲームならAPUでも可 |
メモリ | 16GB以上 |
日本語 | 非対応 |
機能性 | – |
BIOS | 不要 |
プラグイン | 不要 |
RetroArch | 非対応 |
エミュ公式 | Decaf公式サイト |
こちらのWii Uエミュレータはオープンソースで開発進行しているプロジェクトで現在いくつかのゲームソフトが動作します。Cemuが最強すぎてこちらをサポートする人が少ないのが実情ですがそれも仕方ないことかもしれません。
一般的にエミュレータ開発初期はCemuのようなクローズドにより活発的に開発が行われますが、一人で10年以上続けるられる人はそうそういません。クローズドは作者のモチベーション低下などにより開発が中断されることがあり、そうなると次はオープンソースのエミュレータを複数のチームで開発するようになります。
オープンソースは長期戦略
DecafがWii Uエミュレータとして本気を出すのは10年単位の長期で見た場合でしょうね。現在の仕様では動作が不安定になるときがあり1~2時間経過するとクリティカルエラーが発生します。
開発は5~10年単位でのんびり待ちましょう。
Wii U本体のスペックと成り立ち
CPU | IBM Espresso 3コア 45nm |
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GPU | AMD Radeon HD4000系? |
メモリ | 2GB |
2012年12月8日に発売されたWii U(ウィー・ユー)は任天堂が開発販売した家庭用ゲーム機です。DS→Wii→3DSと勝ち続ける任天堂が作る次世代ハードに多くの注目が集まりました。
結果だけみると失敗…なんでしょうか。Wii Uは最初から売れ行きが悪く1年半後に登場したPS4にスペックも完全に負けており諦めムードが漂います。
任天堂ソフトによる名作はいくつかありますがこのまま終わるのかな…そんなときSplatoonとマリオメーカーが登場してWii Uは爆発的な売り上げを記録しました。
しかしながらWii Uは生産終了まで一年とわずかまで迫っており、これから売上を伸ばしたとところで限界があります。前世代のWiiや3DSが凄すぎたことも敗因の一つかもしれません。