Core i9-12900KでRPCS3を動かすときの注意点

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PCマニアには有名なベンチマークサイトであるtom’s HARDWAREにてIntel第12世代Alder LakeでRPCS3を動かしてみた記事が掲載されていたので翻訳します。

AVX-512が違いを生む数少ないゲームの1つ

RPCS3@開発チームのツイートによるとIntelが開発した最新のAlder Lake CPUは現在PS3エミュレータ用に購入できる最高級のCPUのひとつと伝えています。

オープンソースのPS3エミュレータ(RPCS3)によって実行されたGod of War:Ascensionを動作させる検証では、Core i9-12900Kは前世代のCore i9-11900Kよりも約15%高速化したことを確認しました。両方ともCPUは5.2GHzで固定化されています。

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12世代 Intel Core i9-12900K Alder Lake (3.2-5.2GHz)
11世代 Intel Core i9-11900K Rocket Lake (3.5-5.3GHz)
10世代 Intel Core i9-10900K Comet Lake (3.7-5.3GHz)

RPCS3@開発チームのツイート内容翻訳
正確な比較を行うために12900KはE-Cores(スモールコア)を無効化し、RPCS3が利用できる命令セットであるAVX-512を有効化しました。どちらのCPUもハイパースレッディングが無効になっています。

11900KはGold of Warを動作させたときに68FPSが表示されましたが、12900Kは78FPSに達しており10FPSの違いがありました。パフォーマンスは14%の差があるようです。

AVX-512無効状態では不明

残念ながらRPCS3@開発チームはスモールコアが有効かつAVX-512が無効になっている状態の12900Kでエミュレーション結果を表示していません。これはAlder Lake基本構成であるため知っておきたいことでした。

またAVX-512がRPCS3に実際どれほどの違いをもたらすかを見るのも興味深いでしょう。新命令を十分に活用してゲームのパフォーマンスに大きな違いをもたらすようです。

スモールコアが足を引っ張る

Alder Lake E-Cores

AVX-512より気になることが一つ。それはAlder Lake環境ではスモールコアを無効にするとRPCS3のパフォーマンスが向上するという報告があります。

AVX-512を無効化した状態でスモールコアを有効にすると本来のパフォーマンスを発揮できずスライドショーのようなカクツキが発生するそうです。

AVX-512有効状態ではスモールコアのパフォーマンス損失問題が発生しにくいため、Alder Lake利用者はまずAVX-512サポートがオンになっているかどうかを確認することが必要です。

スモールコアに関するコメント
ミステリーパーソン

残念ながらRPCS3@開発チームはスモールコアが有効かつAVX-512が無効になっている状態の12900Kでエミュレーション結果を表示していません。

スモールコアは明らかにパフォーマンスを低下させていますね。システムスケジューラがスモールに割り振ってしまうためパフォーマンスは悪化します。

エミュレーションは常にシングルパフォーマンスが重要であり、いくらマルチ性能が優秀であってもスモールコアに割り振られてしまうと本来の力がでません。

ミステリーパーソン 私はそのエミュレータを旧ハードウェアで検証すべく、DDR4プラットフォームで実行しました。いくつかのゲームは素晴らしかったがGod of Warはとてもプレイできるレベルではなくまるでスライドショーを見せてくれました。

開発チームは検証するためにこのような重量級ゲームを選択したことは素晴らしいことだと思います。そしてフリーソフトながらもAVX-512のような高度な命令セットを無料で実装できることは素晴らしいと思います。

https://www.tomshardware.com/news/ps3-emulation-i9-12900k-vs-i9-11900k

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Posted by しろくま