Zen4はAlderLakeと同じくハイブリッドCPUになります
Ryzen7000シリーズに搭載される"Zen4″の情報も少しずつ判明してきました。今は関係者がツイッターで情報漏らしてくれるのでいい時代ですね。
Zen4はTDP170Wまで開放されるためどうなることかと思いましたがAlder Lakeと同じようにパワー型コアと省エネ型コアに振り分けるようです。
Zen2以降はライバルと抜きつ抜かれつの関係を維持しており、消費者としてはコスパ高い方を購入できる美味しい展開です。
Ryzen7000は2種類のコアを搭載
Ryzen7000シリーズ"Zen4″のデスクトップCPUに関するチップレットレイアウト画像がAMDによって公開されました。
Zen4を搭載したRyzen7000はコードネーム"Raphael"と呼ばれており、TDP制限のない『Priorityコア』とTDP制限がある『Low TDPコア』の2種類から構成されます。
そして垂直にスタックされたL3 V-Cacheを備えており、ダイあたり最大16コアを搭載してAM5プラットフォームに登場します。
Zen4もV-Cacheを継承
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チップレットレイアウトの画像を見ていくとRyzen7000には合計16個のZen4コアが搭載されています。そのうち8個は優先コアであり、残りの8個はLowTDPモードで動作します。
LowTDPとは文字通り低TDPに最適化されているコアになり合計TDP30Wで動作します。しかしZen4は最大TDP170Wまで拡張されたことを考えると優先コアが残りの電力をどのように使用するかは不明です。
低TDPコアの性能は?
Zen4アーキテクチャではAlder Lake同様にハイブリッド構造を採用しており、優先コアが100%使用率に達した場合のみ低TDPコアが補助的に動作するそうです。
Intelと違う点はこちらはスケジュール管理を不要としておりOS側の最適化を待つことがありません。常に優先コアが使用されるためモタつかない高速動作が可能になります。
さらに噂によると低TDPコアであってもRyzen 7 5800Xより高速なパフォーマンスを提供するとのことです。30Wが105Wに本当に勝つのでしょうか?