今度はCPUマイニングの時代?AMD Ryzen 9 7950Xの収益率は最速グラボの2倍
ビットコインが高騰しつつある今、再びCPUマイニングの時代が到来するかもしれません。ビットコイン相場は現在7.1万ドルですがもし7.3万ドルにまで達すればたちまちブーム再燃することでしょう。
他のコインでも同様にNVIDIA GeForce RTX 4090を使用したGPUマイニングより2倍効率を叩き出せるCPUとしてAMD Ryzen 9 7950Xにいま大きな注目が集まっています。
なぜZen4?インテルCPUをオススメしない理由
Ryzen 7000シリーズの需要が急速に高まってきている大きな理由は、AVX2およびAVX512の命令セットを最も得意とするCPUがZen4アーキテクチャだからです。
インテルも第11世代Rocket LakeまでAVX512をサポートしていましたが、Alder LakeではE-Coreとどちらか片方しか有効にならずRaptor Lakeから完全無効化された経緯があります。
QubicではAVX512が最重要
Raptoreumが選ばれていた以前のCPUマイニグではL3キャッシュ量が重要だったため3D V-Cacheを搭載したRyzenおよびThreadripperが主に好まれていました。
現在の効率を調べるとQubicが最上位に位置しており、AVX512対応のAMD Ryzen 9 7950Xを使用した場合の収益は24時間で約3ドルになります。
Zen4の効率性はとても素晴らしくさらに無駄を省くなら65~100Wにダウンクロックするのも一つの手でしょう。16コアの圧倒的パワーによってこれからのマイニングに最適なCPUとなります。
NVIDIA GeForce RTX 4090よりも効率的
GeForce RTX 4090使用時は最大1.75ドルの利益が得られますが、2.98ドル稼げるAMD Ryzen 9 7950Xと比べてしまうと約2倍の効率差になります。
またこのグラボはTDP450Wもあり製品自体の価格差3倍と大きな開きがあります(CPU559ドル vs GPU2000ドル)。そのため初期コスト/運用コストともに大きな負担となってしまいます。
アメリカでは供給不足に陥る
Now I understand, 7950X is the king in Qubic mining. https://t.co/r8Uo79B6C6
— MEGAsizeGPU (@Zed__Wang) March 12, 2024
「7950Xがどこも在庫切れ。どうしてこんなことに?このCPUには特別な需要があるのか、もしくは生産停止?」
「分かった。7950XがQubicマイニングの王者と判明したようだ。」
Ryzen 9 7950Xを含む7000シリーズの需要が急速に高まってきており、アメリカでは一時供給不足に陥るほどの事態にまで発展しました。ただし他の市場ではまだそこまでの影響はないようです。
CPUマイニングの再浮上はまだ一般的に知られていませんが、このニュースが広まればブームが再燃しこれから更なる品不足となることが予想されます。
また今年下半期に予定しているZen5 CPUは約2倍パフォーマンスがあるため仮想通貨の相場次第では取り合いになるかもしれません。一般ユーザーとしてはNVIDIA同様にLHR商品が作られることを期待します。
注意点
この記事はアメリカでの話を翻訳したものです。そのため電気代が日本とは異なり収益率に大きな差があることに注意してください。とはいえCPUが高騰するかもしれないニュースはPCユーザーとしても一大事です。