GeForce GTX 1650がまさかのシェア率トップに躍り出る
Steamハードウェア調査によると2022年11月のGPUシェア率トップはGeForce GTX 1650であることが判明しました。コスパ重視のグラボは根強い人気があるようです。
この統計はSteam利用者限定であり全世界の市場シェア率とは大きく異なりますがPCゲーマーがどんなグラボを使用しているかを知るには非常に役立つデータです。
Steamだけでもとてつもないユーザー数がいるため実質的にSteam=PCゲーム全体と考えても差し支えありません。
デスクトップPCは時代に逆行
順位 | 使用されているGPU (デスクトップPC) | シェア率 | 前月比 | |
---|---|---|---|---|
1 | ![]() |
NVIDIA GeForce GTX 1650 | 6.27% | +0.66% |
2 | ![]() |
NVIDIA GeForce GTX 1060 | 5.77% | -1.85% |
3 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 2060 | 4.64% | -1.46% |
4 | ![]() |
NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti | 4.60% | +0.21% |
5 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 3060 | 3.41% | -2.06% |
6 | ![]() |
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti | 2.46% | +0.18% |
7 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 3070 | 2.44% | -0.32% |
8 | ![]() |
NVIDIA GeForce GTX 1660 Super | 2.41% | +0.07% |
9 | ![]() |
NVIDIA GeForce GTX 1050 | 2.40% | +0.22% |
10 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti | 2.27% | -0.26% |
■GTX 1600シリーズが強い
全体的にGeForce GTX 1000シリーズおよび1650/1660のシェア率が伸びており比較的新しいRTX 2000から3000シリーズは順位を落としてしまいました。
GeForce RTX 3000以上を主流にしていきたいNVIDIAの思惑とは裏腹にユーザーは時代に逆行し、近年の高すぎるグラボ価格に辟易している様子が窺えます。
(それにしてもGTX 1050 Tiのような6年以上前のグラボがここにきて拡大しているのは驚き)
■AMDとIntelは?
AMDとIntelはグラフィックボードよりもCPU統合グラフィックスとしてシェア率を伸ばしZen 4やRaptor LakeなどCPUの売上がそのまま順位につながります。
また、Radeonの中で最もシェア率が高いグラフィックボードはRadeon RX 580とRX 570でした。
ノートPCは順当にRTX 3000シリーズ成長中
順位 | 使用されているGPU (ノートPC) | シェア率 | 前月比 | |
---|---|---|---|---|
1 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 3060 | 4.63% | +1.24% |
2 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti | 1.15% | +0.24% |
3 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 3070 | 0.93% | +0.19% |
4 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 3050 | 0.93% | +0.26% |
5 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti | 0.33% | +0.11% |
6 | ![]() |
NVIDIA GeForce RTX 3080 | 0.21% | +0.04% |
■RTX 3000シリーズが強い
ノートPCのほうはGeForce RTX 3000シリーズの順位が全体的に押し上げられています。中でもRTX 3060の人気が高く、次いでRTX 3050 Ti, RTX 3070と続きます。
デスクトップPCでは消費電力が無視される傾向にありますがノートPCはバッテリーの問題があるため最新GPUによるワットパフォーマンスの高さが重視されるのかもしれません。