RTX 2060はまだまだ現役 推奨スペックを満たせるベストグラボ

NVIDIA

GeForce RTX

人気上昇中のグラボGeForce RTX 2060のゲーミング性能を調べてみました。気になるライバルRadeon RX6600およびIntel Arc A380とのコスパ比較もあります。

同価格帯ではどれが優秀なのでしょうか、RTX 2060の実用性をさまざまな角度から調査していきます。推奨スペック比較、実測フレームレート値、ベンチマークスコア、価格対性能など。

2019年1月にリリースされた旧世代グラボですがまだまだ最新ゲームを引っ張っていけるスペックがあります。もうすぐ4年目に入るというのにシェア率が上昇中。

基本スペック表

NVIDIA GeForce RTX 2060
MSI GeForce RTX 2060
※画像はMSIです
CUDAコア数 1920
メモリ GDDR6 6GB
メモリバス 192 bit
メモリクロック 14 Gbps
解像度 8K (7680 x 4320)
消費電力 160W
サポート G-SYNC, Ray-Tracing, DLSS 2.0, AMD FSR 2.0
価格 35,980円(税込)
※2022年11月4日の価格.com

GeForce RTX 2060はレイトレーシングに正式対応したRTX2000シリーズの中で最も安価なグラフィックボードです。ただし廉価版であるためフル活用するにはどうしても性能不足になります。

レイトレなどの新技術はあくまでも体験程度に抑えておいて、通常設定のままゲームプレイに専念するのが最も効率的な運用方法です。

ゲーミング性能調査

RTX 2060は2019年製の型落ちグラフィックボードですので最新PCゲームも快適に遊べるかは非常に気になるところ。

そこで2019~2022年に発売された人気ゲームから推奨スペックを分かりやすくグラフ化しました。推奨スペックを満たせばフルHD高設定で60FPS維持しながらゲームプレイが可能です。

アイコンによる確認方法

 緑色 推奨スペックを満たして快適に遊べます。Let's Go!
 黄色 グラフィック設定を少し落とせば十分にプレイできます。
 赤色 スペックが圧倒的に足りません。最低画質でプレイしましょう。

ゲーム名 推奨スペック(GPU)を数値化
サイバーパンク2077 ウルトラ4K+RT
17,552
サイバーパンク2077 ウルトラ2K+RT
13,776
黒い砂漠 ウルトラモード
8,969
GeForce RTX 2060
7,504
サイバーパンク2077 フルHD+RT
7,504
スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE
7,504
ジャッジアイズ:死神の遺言Remastered
7,504
メイドインアビス 闇を目指した連星
7,091
ファイナルファンタジー7リメイク インターグレード
7,091
サイバーパンク2077 フルHD
6,108
仁王2 Complete Edition
6,108
黒い砂漠 リマスターモード
6,046
バイオハザード ヴィレッジ
6,046
Forza Horizon 5
6,046
Hitman 3
6,046
エルデンリング
5,794
Victoria 3
5,455
EA SPORTS FIFA 23
5,455
Marvel’s Spider-Man Remastered
4,178
God of War
4,178
アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション
4,178
Call of Duty: Modern Warfare II
4,178
デス・ストランディング
4,178
モンスターハンター:ライズ
4,178
モンスターハンター:ワールド
4,178
トライアングルストラテジー
4,178
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR
4,178
ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オフライン
3,779
エーペックス レジェンズ
3,642
黒い砂漠
3,642
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレ
3,642
Microsoft Flight Simulator
3,642
ドラゴンボール ザ ブレイカーズ
2,824
ディズニー ドリームライトバレー
2,286
NBA 2K23
2,286
ペルソナ5ザ・ロイヤル
1,677
Factorio
1,271
RimWorld
130
Among Us
87

RTX 2060は重量級ゲームの推奨スペックに指定されることが多く、最新PCゲームであってもフルHD高画質で動かせるちょうど最適なパフォーマンスを持っています。

『推奨スペックを満たせるグラフィックボードとは何を選んだらいいのか分からない』そんな悩みを一発で解決できるのがまさにRTX 2060なわけです。

発売されてから3年以上経過しますが今なお購入者は増え続けており、Steamハードウェア調査によると2022年10月にはグラボ全体のシェア率2位にまで登りつめています。

サイバーパンク2077で実測

サイバーパンク2077とバイク
フルHD, ウルトラ画質設定, DLSS 90~110FPS
フルHD, ウルトラ画質設定 60~70FPS
フルHD, ウルトラ画質設定, レイトレ, DLSS 40~50FPS

フルHD環境でプレイするならこれ以上ないベストな選択肢になりますがレイトレーシングは不向きです。ウルトラ画質60FPSが厳しくなるため更なる高額なグラフィックボードが必要になります。

もし解像度を4Kまで高めた場合は高設定+DLSSの状態で40~50FPSぐらいになります。それなりのゲームプレイは可能ですがパフォーマンス不足は否めません。

ライバルとコスパ比較

同価格帯のライバルグラフィックボードをいくつか選んでベンチマーク&コスパ比較してみます。最近発売されたばかりの期待の新星Intel Ark A380も記載。

※価格は2022年11月4日時点

グラフィックボード 価格.com 3DMark TimeSpy Graphics (DX12)
Radeon RX 6600 XT 39,800円
9,686
GeForce RTX 3060 45,800円
8,714
Radeon RX 6600 32,800円
8,137
GeForce RTX 2060 35,980円
7,504
GeForce GTX 1660 Super 27,500円
6,108
GeForce RTX 3050 31,980円
6,074
Intel Arc A380 29,680円
5,170
Radeon RX 6500 XT 17,800円
4,993
GeForce GTX 1060 取扱い終了
4,178

GPUマイニングピーク時にRTX 2060が8万円超えていたことを考えると3.6万円の今はお買い得に思えてしまいます。半年ほど価格が変動しておらず最安値が近いのかもしれません。

ベンチマークスコアを並べて見ればRadeonのコストパフォーマンスが優秀であることが分かります。RTX2060の紹介記事ですがベンチマークでは大きく差を付けられてしまいました。

しかし実際のゲーミング性能になるとGeForceが有利になることが多くゲーム用途で購入するならばNVIDIAをお勧めします。(劇的にパフォーマンスが向上するDLSS2.0を使用できる)

RTX 2060総評

ゲームメーカー指定の推奨スペックをちょうど満たせるRTX 2060はまさにちょうど良い選択です。GPUシェア率2位に急浮上したように高い需要があります。

4K解像度やレイトレーシングに興味がないゲーマーのためのグラフィックボードと言っても過言ではなく重量級ゲームをフルHD高画質で快適に遊べるパワーを持っています。

もし超高画質な4Kやレイトレーシングをフル活用したいならグラフィックボード価格が一気に10万円を超えてしまいます。