ASRock DeskMeet B660/X300のスペック比較と評価
小型PCユーザーならおそらく一度は耳にしたことがあるDeskMiniシリーズの最新作が発表されました。その名もDeskMeet!
そして半年ほど前に発表されたDeskMini MAXはあまりの不評っぷりにキャンセルされてひっそりと姿を消しています。
私もDeskMiniシリーズは愛用しており以前はリネージュ2放置用にX300とA300合計3台使用していました。
1.9L→8Lに巨大化
Intel LGA1700とAMD AM4に対応した8リットルサイズのDeskMeetスペックがASRock公式発表によって判明しました。
1.9リットルだった従来のDeskMiniシリーズからすると約4倍の大きさになりますが、Mini-ITXに対応したことで様々な利点が追加されています。
その中でも最も大きな特徴はPCIe x16を使えることです。省エネ&小型PCにPT3を載せたい私みたいなユーザーは導入するかもしれません。
それからメモリはデスクトップなどに使用される通常DIMMだけ対応しています。間違えてノートPC用のSO-DIMMを買わないようにしましょう。
Intel B660-ITX
DeskMeet B660はLGA1700ソケットを備えておりAlder Lake全シリーズに対応しています。将来的にRapter Lakeも対応するかどうかは分かりません。
嬉しいポイントはACアダプターから開放されてTDP65W制限がないことです。ただし装着できるCPUクーラーは高さ54mm以下なので熱管理に注意しましょう。
続いて気になるM.2はGen4.0 x4をマザーボードの表と裏に合計2枚装着可能です。2枚対応しているMini-ITXは高額なものしかないため凄くありがたいですね。
CPU | Supports 12th Gen Intel® Core™ Processors |
---|---|
Chipset | Intel® B660 |
Cooler | Supports Intel® CPU Cooler (Max. Height ≦ 54mm) |
Memory | Supports Dual Channel DDR4 Memory Technology 4 x DDR4 DIMM slots (Max. 128GB) Supports ECC & non-ECC, un-buffered memory |
Graphics | Supports a discrete Graphics card up to 20cm |
LAN | Gigabit LAN (Intel® I219V) |
Storage | 3 x SATA3 6.0Gb/s ports (RAID 0/1) 1 x Hyper M.2 (2280) PCIe Gen4 x4 & SATA3 6.0Gb/s slot 1 x Hyper M.2 (2280) PCIe Gen4 x4 slot |
Expansion Slots | 1 x PCIe 4.0 x 16 1 x M.2 (key E 2230) slot for Wi-Fi + BT Module |
Audio | Realtek ALC897 Audio Codec (5.1 CH HD Audio) |
Front I/O Ports | 1 x Headset 1 x USB 3.2 Gen1 Type-C 2 x USB 3.2 Gen1 Type-A 2 x USB 2.0 Type-A |
Rear I/O Ports | 1 x DisplayPort 1 x HDMI 1 x D-Sub 2 x USB 2.0 2 x USB 3.2 Gen1 Type-A 1 x RJ-45 LAN Port HD Audio Jacks: Line in / Front Speaker / Microphone |
Power Supply | 500W power supply (80+ Bronze, peak 550W) |
Dimensions | 168(W) x 219.3(D) x 218.3(H) mm (excl. Protrusions) |
AMD X300-ITX
DeskMeet X300はAM4ソケットを備えておりRyzen2000以降のCPU/APUに対応しています。初代Zenは使用できないことに注意してください。
個人的にX300-ITXの嬉しい点はチップセットレスを継続してくれたことです。消費電力が大幅に下がり24時間稼働するPC環境で大活躍することでしょう。
仕様表を見ていて残念に思うことはTDP65W制限があるのと、M.2が1枚(Gen3.0 x4)しかないことです。チップセットレスなのである程度の制限は仕方ないのですがIntel版と比較するとメリットが薄く感じられます。
CPU | Supports AMD AM4 Socket Ryzen™ 5000/4000/3000/2000 Series Desktop APU & CPU (up to 65W) |
---|---|
Chipset | AMD X300 |
Cooler | Supports AMD AM4 CPU Cooler (Max. Height ≦ 54mm) |
Memory | Supports Dual Channel DDR4 Memory Technology 4 x DDR4 DIMM slots (Max. 128GB) Supports ECC & non-ECC, un-buffered memory |
Graphics | Supports a discrete Graphics card up to 20cm |
LAN | Gigabit LAN (RealtekRTL8111H) |
Storage | 2 x SATA3 6.0Gb/s ports (RAID 0/1) 1 x Ultra M.2 (2280) PCIe Gen3 x4 slot |
Expansion Slots | 1 x PCIe 3.0 x 16 1 x M.2 (key E 2230) slot for Wi-Fi + BT Module |
Audio | Realtek ALC897 Audio Codec |
Front I/O Ports | 1 x Headset 1 x USB 3.2 Gen1 Type-C 2 x USB 3.2 Gen1 Type-A 2 x USB 2.0 Type-A |
Rear I/O Ports | 1 x DisplayPort 1 x HDMI 1 x D-Sub 2 x USB 2.0 2 x USB 3.2 Gen1 Type-A 1 x RJ-45 LAN Port 1 x Audio Jack (Line out) |
Power Supply | 500W power supply (80+ Bronze, peak 550W) |
Dimensions | 168(W) x 219.3(D) x 218.3(H) mm (excl. Protrusions) |
初心者でも組み立てやすい
マザーボードに最適化を施して内部ケーブル数が最小限に抑えられているため従来のDeskMini同様に組み立てやすい構造になっています。
一般的なタワーケースは中でごちゃごちゃして面倒に感じる人も多くいることでしょう。DeskMeetは分かりやすく自作初心者にも勧められる商品です。
DeskMeetがいつごろ発売されるかは今のところ分かっていません。常に新しいことに挑戦するASRockを応援します。