GeForce RTX 4090の発火問題はついに集団訴訟へ
GeForce RTX 4090最初の発火報告を受けてから3週間、ついに訴訟問題へと発展してしまいました。NVIDIAはどう対応するのか注目されます。
12VHPWR電源コネクタの件で集団訴訟を起こしたのはLucas Genovaさんです。2022年11月11日にカリフォルニア州の連邦地方裁判所に提出されたことがJustiaから確認できます。
『NVIDIAは欠陥のある電源ケーブルプラグとソケットを付属して販売。消費者のカードを動作不能にさせ、さらに各購入者に対して電気的および火災の危険性を生じさせた。』
NVIDIAからの公式アナウンスがあまりにも遅いことに痺れを切らしたRTX 4090ユーザーは裁判という更なる追加攻撃を加えたようです。まさにアメリカ。
NVIDIAはひとまず交換対応
Lucasさんは『グラフィックボードを正しく取り付けていたにもかかわらず16ビン電源コネクタが溶けてしまった』と訴訟の中で述べています。
彼が実際に正しく挿入したかどうかの証拠はありませんが、NVIDIAは引き続き調査しておりひとまずは交換保証サービスによって対応してくれるようです。
12VHPWR電源コネクタは完全挿入させる必要があり以前の8ピンケーブルより強い力を込めなければなりません。そのため慣れ親しんだ人ほど危険であるとも言えます。
交換してもらったけど怖くて使えない
NVIDIA GeForce RTX 4090 Founders Editionを使用して突然故障したユーザーのお話です。
毎日2~3時間Call of Duty: Warzoneをプレイしていた彼はある日に突然画面が真っ暗になります。PCを開けてみるとアダプターがすでに溶けている兆候が見られました。
グラフィックボード交換のためNVIDIAに送り返しましたが問題の解決策が分かるまで新しいグラフィックボードも怖くて取り付けられないと語っています。
原因はどっち?
12VHPWR電源コネクタの発火問題はメーカーと消費者一体どちらに原因があるのでしょうか。今のところ発火が判明しているケーブルメーカーはAstron, NTKの2社になります。
そのうち一社はケーブル設計上に問題があると考えられてきましたが、GamersNexusの研究調査によるとどちらのケーブルも同じく発火する可能性があるそうです。
メーカーの設計問題ではなくユーザーエラーが原因であるとGNは結論付けました。そしてコルセアの技術専門家であるJonnyGuruもユーザーエラーの可能性が高いと述べています。
発火させない対策
AIBパートナーからのデータによると故障率は0.05~0.1%であり、これまでRTX 4090が10万台出荷されたことから発火の報告数も50~100台前後になると予想されます。
また、ユーザーエラーの主な原因はコネクタの接触不良ですが、さまざまな理由が考えられケーブルの抜き差しによって削れた異物がわずかでも混入している可能性があります。
1 | コネクタやケーブルの角度に気を付けましょう。少しでも斜め向きに圧力がかかるとそれは危険な状態です。 |
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2 | 極わずかな異物でも電流に負荷がかかり発火の可能性に繋がります。ケーブルの抜き差しは慎重に行ってください。 |
3 | ケーブルを完全に動かせなくなるまで挿入してください。正常に挿入されているように見える場合でもプラグを動かしてみると簡単に引き抜けることがよくあります。 |
RTX 4090発火問題は原因がどこにあるのかNVIDIAの公式アナウンスをただ待つほかありません。引き続き調査中とのことですが原因解明には至っておらず、ユーザーたちはやきもきしている様子が窺えます。