Radeon RX 6000シリーズ故障問題の続報 マイニング後の水洗いが原因か
ドライバーによってRadeon 6000シリーズが故障する可能性があると10日程前話題になりましたが、更なる調査によって他の共通点が見えてきたそうです。
以下、続報動画から重要な部分を翻訳します。文章の中で登場する『私』とはドイツの修理業者のことです。
続報動画
このカードはどれぐらい使用しましたか?
どれぐらい使用したのか顧客に尋ねたところ『グラフィックボードを購入したばかりです。』と多くの答えが返ってきました。これをとても興味深く聞いた私は頭の中ですべてが繋がりました。
故障したカードは昨年11月末~12月頭の短い期間に購入されており、うち二人の返答によると同じ人物を通じて入手したことも分かっています。(他の購入者はレシート紛失)
グラフィックボードは一見すると綺麗ですがしっかりと洗浄された形跡があり、同じ場所から購入されたことを踏まえると以前にマイニングに使われた可能性が高いと結論付けます。
保管場所が劣悪だった可能性
暗号通貨の価格下落に伴い最近ではマイニングも下火になりましたが、当時使用された多くのカードは何ヶ月か倉庫または保管場所に眠っていたはずです。
ここで重要なのは保管場所の室温や湿度がどうなっていたのか。例えば台湾や中国からチップを購入する場合は特に気を付けなければなりません。
私は常にドイツへ最速配送を行うように心がけていますが、絶対すべきことはどのようなチップであれしっかりと乾燥させておくことです。
非常に高い湿度に晒された状態で『はんだ付け』を行うとこのように破裂することがあります。もしあなたが何かをプレイしてGPUダイの温度が80~100度に達した場合も同じように破裂する可能性が高まるでしょう。
実際のところドライバーだけで悪さを行おうとしてもこのような損傷を与えることはできません。ドライバーはBIOSチップやコントローラーにアクセスできる権限を持っていないからです。
ドイツ修理業者のまとめ
このような故障したグラボをお持ちの場合、購入時の請求書も一緒に送ってください。またグラボの中身を見ようと保証シールを開封しないでください。
問題がどこにあるのか多くの時間を費やしてようやく明らかになりましたが、私の考えではこれらのカードはすべてマイニングに使用されていたと結論付けます。
適切な湿度管理がされておらずすべて同じ種類の損傷が発生しています。どれも見た目が同じであり同じモデルです。動画を最後までご覧いただきありがとうございます。
■個人的まとめ
共通点がドライバーだからそれが原因というのは無理がありますし、おそらく多くの人がマイニングの可能性を予想していたと思います。
しかし48人全員が別々の用途で使用しており、またマイニング上がりの中古グラボもすでに多く流通しているため小さな可能性の一つにしか考えませんでした。
今回の答え『マイニング業者が手放したグラボは水洗いされて湿気を持っていた』というのは納得がいきます。
1 | マイニング業者がグラボをしっかりと水洗いしてから手放した |
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2 | あるいは湿度の高い劣悪な環境で何ヶ月か保管されていた |
3 | 中古ショップを通じて乾燥されてないグラボを48人が購入 |
4 | チップ内部に水分を含んだ状態で使用し破裂 |