DLSS 3の遅延はゲームプレイに影響を与えない

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Need for Speed Unbound

Need for Speed Unboundを開発しているスタジオによると、DLSS 3のフレーム補完技術はプレイに影響を与えるほどの遅延問題が発生しないとコメントを残しました。

フレーム補完とは中間的なフレームを追加してモーションの隙間を埋める技術です。これにより滑らかなゲーム描画を可能にしますが理論上どうしても遅延が発生してしまいます。

特にNeed for Speedのような高速アクションをウリにしたレースゲームでは僅かな遅延でも致命的な没入感の喪失へと繋がります。

Wccftechが行ったインタビューを以下に翻訳します。Need for Speed開発スタジオのテクニカルディレクターにお話を窺いました。

開発へのインタビュー

開発者としてDLSS 3の第一印象は?AIによるフレーム生成技術は今後のレンダリングの主流になると思いますか?

私たちは前向きな印象を受けました。まるでバターのように滑らかなフレームレートが可能になり今後活用すべき優れたシステムであると思います。

他のレンダリング技術と同様にプレイヤーにとって最高の結果を得られるよう利用可能な最高の技術を採用していきたいと考えています。

DLSS 2(超解像度)と比較してDLSS 3はゲームにどのような改善をもたらしますか?

フレーム生成によって現段階のハードウェアでは不可能な高フレームレートを実現できます。DLSS 2の超解像度によって高品質な画質を可能にしたのと同じように、プレイヤーが持っているソフトウェア/ハードウェアをさらに活用できる技術です。とても良いことです。

DLSS 3の潜在的な欠点は遅延です。レースゲームにおいてラグ問題はどのように対策しますか?

私たちのスタジオでは非常にタイトなプレイヤー体験にこだっており、もし遅延が大きく増加すればそれは致命的な影響を受けてしまいます。

しかし私たちがフレーム追加技術を用いてテストしたところプレイ体験には影響を与えないことを発見しました。それよりも高いフレームレートによる滑らかさが本当に実感できるメリットです。

AMD FSR 2.2やIntel XeSSなど、DLSS 3以外のアップスケーリング技術をサポートする予定はありますか?

AMD FSR 2.2はすでにサポートしており現段階で利用可能です。これはAMDと懸命に取り組んだ後発の追加になりますが結果には満足しています。

そして現在は将来のアップデートに向けてIntel XeSSテクノロジーの調査に乗り出しています。

Need for Speed Unboundはレイトレーシングをサポートしていますか?

今のところレイトレーシングをサポートしておりません。私たちはNeed for Speed Unboundをフランチャイズ史上最高のグラフィックにすべく技術的および芸術的な取り組みを行ってきました。

最小設定および推奨設定のプリセットはどこをターゲットにしていますか?

最小スペックは1080p@30FPS、推奨スペックは1080p@60FPSをターゲットにしています。

もちろんプレイヤーが各自で調整することを期待しており、動的解像度スケーリングまたはAIテクノロジーによるアップスケーリングの両方を適切に使用して最高のグラフィックとパフォーマンスを得ることができます。

Need for Speed Unboundについて他に特筆すべき点はありますか?

上で述べたように我々は常に操作性や快適性を重視しておりシームレスなプレイヤー体験に焦点を合わせています。Unboundは全体的なシミュレーションとレンダリング体験を大幅に改善しました。

つまりプレイヤーは史上最高にリアルな車を運転することができます。これは特定の技術によって実現したのではなくゲームエンジンを全体的に最適化したフランチャイズの継続的な開発によって成り立っています。


お時間をいただきありがとうございます。