GeForce RTX 4090の性能比較/ライバルコスパ対決

GeForce RTX 4000,NVIDIA

GeForce RTX 4090ズーム

GeForce RTX 4090が登場してから色々と騒がしくなりましたが世界最強グラボはどんな場面で活用できるのでしょうか。化物スペックを必要とするゲームはそもそも存在するのか調査してみました。

結論から申し上げますと4Kでは物足りないハードなPCゲーマー向けになります。重量級のサイバーパンク2077でさえも8K+レイトレで遊べてしまうパワーを持っています。

また、RTX 4000シリーズから利用できるDLSS3も気になるところ。海外のイケメン兄貴がその辺もばっちりレビューしてくれているので後ほどご紹介します。

RTX4090の特徴

✅ 世界最強のゲーミング性能
✅ レイトレーシングに対応
✅ DLSS 3に対応
AMD FSRに対応
電源コネクタが発火するほどの消費電力

基本スペック表

NVIDIA GeForce RTX 4090
ZOTAC GAMING GeForce RTX 4090 Trinity OC
※画像はZOTACです
CUDAコア数 16384
メモリ GDDR6X 24GB
メモリバス 384 bit
メモリクロック 21 Gbps
解像度 8K (7680 x 4320)
消費電力 450W
サポート G-SYNC, Ray-Tracing, NVIDIA Reflex, NVIDIA DLSS 3, AMD FSR
価格 298,000円(税込)
※2022年11月9日の価格.com

GeForce RTX 4090は高いゲーミング性能を保有しておりRTX3090と比較して約1.8倍のパフォーマンスを発揮します。さらに独自機能としてDLSS3を利用できることもRTX4000シリーズが持つ大きな強み。

DLSS3とはAIのデータ分析によってフレーム補完を追加し連続モーションがよりスムーズになります。またDLSS AIネットワークを通じて各PCのデータが集まれば解析性能も向上していきます。

RedditによるとDLSS 3はハードロックされておらずファイル改編することでRTX 2070でも利用できたと報告があります。ただし第4世代Tensorコアを搭載していないため動作は不安定。

最新ゲームの要求スペック比較

超高性能グラボRTX 4090は全ゲームの推奨スペックを超えていることが確認されています。果たしてその性能を活かしきれるゲームはあるのでしょうか?

2019~2022年に発売された人気ゲームから快適に遊べる要求スペックを分かりやすくグラフ化しました。数値を超えていれば高画質@60FPS動作可能になります。

アイコンによる確認方法

 緑色 推奨スペックを満たして快適に遊べます。Let's Go!
 黄色 グラフィック設定を少し落とせば十分にプレイできます。
 赤色 スペックが圧倒的に足りません。最低画質でプレイしましょう。

ゲーム名 推奨スペック(GPU)を数値化
GeForce RTX 4090
35,706
サイバーパンク2077 ウルトラ4K+RT
17,552
サイバーパンク2077 ウルトラ2K+RT
13,776
黒い砂漠 ウルトラモード
8,969
スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE
7,504
ジャッジアイズ:死神の遺言Remastered
7,504
メイドインアビス 闇を目指した連星
7,091
ファイナルファンタジー7リメイク インターグレード
7,091
サイバーパンク2077 フルHD
6,108
仁王2 Complete Edition
6,108
黒い砂漠 リマスターモード
6,046
バイオハザード ヴィレッジ
6,046
Forza Horizon 5
6,046
Hitman 3
6,046
エルデンリング
5,794
Victoria 3
5,455
EA SPORTS FIFA 23
5,415
Marvel’s Spider-Man Remastered
4,178
God of War
4,178
アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション
4,178
Call of Duty: Modern Warfare II
4,178
デス・ストランディング
4,178
モンスターハンター:ライズ
4,178
モンスターハンター:ワールド
4,178
トライアングルストラテジー
4,178
ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルR
4,178
ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族 オフライン
3,779
エーペックス レジェンズ
3,642
黒い砂漠
3,642
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレ
3,642
Microsoft Flight Simulator
3,642
ドラゴンボール ザ ブレイカーズ
2,824
ディズニー ドリームライトバレー
2,286
NBA 2K23
2,286
ペルソナ5ザ・ロイヤル
1,677
Factorio
1,271
RimWorld
130
Among Us
87

あのサイバーパンク2077ですら4K+ウルトラ画質+レイトレにしてもまだパワーが有り余る完全なオーバースペック状態です。やはり8KレイトレこそがRTX 4090の生きる道

※もし4Kより上を目指すつもりがないならRTX 3080 Tiを狙うと費用を安く抑えることができます。公式は推奨スペックにRTX 3080を指定していますが60FPS維持が若干厳しく感じられました。

さて実際のゲーム動作時のフレームレートはどうなのかが知りたいところ。海外ではRTX 4090レビューがいくつもあるので参考になった動画をご紹介します。

DLSS3がぬるぬる最高

サイバーパンク2077でどれぐらいのフレームレートを出すことができるのか17種類のオプションとともにテストしてくれました。RTX 4090の知りたいことがすべてが分かります。

使用CPUはAMD Ryzen 7 5800X3D、使用GPUはNVIDIA GeForce RTX 4090 24GBになります。

■動画を見る暇がない人向けの早見表
サイバーパンク4K フレームレート
4K High 85 FPS
4K High + DLSS Quality 105 FPS
4K Ultra 55 FPS
4K Ultra + DLSS Quality 73 FPS
4K Ultra + DLSS FG Quality 113 FPS
4K Max(RT Psycho) 37 FPS
4K Max(RT Psycho) + DLSS Quality 61 FPS
4K Max(RT Psycho) + DLSS FG Quality 101 FPS
サイバーパンク8K フレームレート
8K High + DLSS Performance 58 FPS
8K High + DLSS Ultra Performance 80 FPS
8K Ultra 12 FPS
8K Ultra + DLSS Performance 30 FPS
8K Max(RT Psycho) 1 FPS
8K Max(RT Psycho) + DLSS Performance 30 FPS
8K Max(RT Psycho) + DLSS Ultra Performance 51 FPS
8K Max(RT Psycho) + DLSS FG Ultra Performance 45 FPS

通常DLSSと最新DLSS+FG(フレーム追加)の両方テストしてくれるところが最高にイケメンです。彼によるとフレーム補完技術のおかげでFPSが低くても非常にスムーズなプレイが出来るそうです。

8K Maxではフレームレートで劣っているハズのDLSS FG Ultra Performanceのほうが体感的に滑らかであり、60FPS未満とは思えないほどぬるぬるさを経験できます。

4Kより上の世界では60FPSキープすることが難しく重さを感じさせない工夫が必要になります。DLSS3は超高解像度を目指す人にとって必須技術になるのかもしれません。

ライバルとコスパ比較

※今のところライバルがいないので正確な比較ができません。

最も近いライバルグラフィックボードをいくつか選んでベンチマーク比較&コスパ比較してみます。最近発売されたばかりの期待の新星Intel Ark A750も記載。

※価格は2022年11月9日時点

グラフィックボード 価格.com 3DMark TimeSpy Graphics (DX12)
GeForce RTX 4090 298,000円
35,706
Radeon RX 6950 XT 145,000円
21,848
GeForce RTX 3090 Ti 199,800円
21,706
Radeon RX 6900 XT 119,980円
20,548
GeForce RTX 3090 179,219円
19,903
GeForce RTX 3080 Ti 147,800円
19,587
Radeon RX 6800 XT 92,800円
19,118
Radeon RX 6800 79,800円
15,854
Intel Arc A750 54,830円
12,480

ハイエンドほど価格差が大きくなりベンチマークスコアだけを見るとRadeonのコスパが圧倒的有利に感じます。しかし実際のところPCゲーマーの8割がGeForceを選んでいます。

NVIDIAはゲームの最適化がされやすいことも理由の一つだとは思いますが、ハイエンドグラボではもう一つ原因がありRadeonはレイトレーシング性能が貧弱なことも挙げられます。

またゲームにおいて非常に強力なDLSSおよびDLSS3を使用できないのもRadeonにとって辛い点です。しかしミドルレンジではお互いがAMD FSRに頼るのは面白いところ。

RTX 4090総評

RTX 4000シリーズ最強を名乗るだけのことはあります。特にDLSS3のフレーム補完技術はとても効果的で多くのゲーマーが『これからの必須機能になるだろう』と語るほどです。

4Kまでは画質重視の設定で遊ぶこともできますが、8Kまで解像度を高めるとパフォーマンス設定に変更もしくはDLSSを利用しないとフレームレートを大きく稼げないのが現状です。

そんな時こそ活用したいのがDLSS3であり、45FPSしか出ていなくても60FPSと何ら変わりないゲームプレイが提供されます。そんな新技術を体験できるのはRTX4090の強みでしょう。