Core i5-12400はライバル5600Xより19%高速です

Intel,LGA 1700

Core i5-12400はライバル5600Xより19%高速です

5600Xの約半額で購入できることが期待されているCore i5-12400F(TDP65W/Alder Lake)のベンチマーク記事です。

現在発売されているCore i5-12600KはTDP125Wと高いため非常に発熱しますが、来年登場するCore i5-12400はTDP65Wになるためワットパフォーマンスがかなり改善されると予想しています。

Alder Lake 12400Fは5600Xを沈めます

Core i5-12400Fの新しいベンチマークがオンライン上で共有されており、ゲームおよびベンチマークではRyzen 5 5600Xより高速であることがデータによって検証されました。

Intel Core i5-12400は6コア12スレッドの構成になっておりベースクロック2.5GHz、最大4.4GHzまでブーストされます。そしてGolden Cove(Bigコア)のみ搭載してGracemont(Smallコア)はありません。

B660 Motherboard

Bilibiliのコンテンツクリエイターによると今回ベンチマークを行ったPCスペックは以下の通りです。また、比較対象としてCore i7-11700K、Core i5-11400F、Ryzen 5 5600Xを用意しました。

Alder Lake検証環境
CPU Intel Core i5-12400F
※CPUクーラー不明
GPU NVIDIA GeForce RTX 3070
メモリー DDR4 3200MHz 16GB
マザーボード OEM B660M-ND4

CPU-Zのベンチマーク

12400FのCPU-Zベンチマーク
CPU シングル性能 マルチ性能
Core i5-12400F 685 5,000
Ryzen 5 5600X 627 4,622
Core i7-11700K 634 6,297
Core i5-11400F 557 4,334

※小数点以下は四捨五入

最初はCPU-Zベンチマークから見ていきましょう。

Core i5-12400Fのシングル性能は5600Xに対して9.3%高速な数値を記録して、マルチ性能では8.2%早いことが上記の表から分かります。

Core i7-11700Kにはさすがにマルチ性能で負けることになりましたが、前世代であるCore i5-11400Fとはシングル/マルチともにかなりの差を付けました。

CINEBENCH R23のベンチマーク

"12400FのCINEBENCH R23ベンチマーク
CPU シングル性能 マルチ性能
Core i5-12400F 1,686 12,311
Ryzen 5 5600X 1,513 10,357
Core i7-11700K 1,581 14,914
Core i5-11400F 1,341 9,295

続いてCINEBENCH R23です。

Core i5-12400Fのシングル性能は5600Xと比較すると11.4%速く、マルチ性能は18.9%高速な数値を記録しました。

シングル性能はともかくマルチ性能までライバルを圧倒したことに驚いています。Intelはシングル王者だった印象がありましたがマルチも改良してきたのでしょう。

3DMARKのベンチマーク

12400Fの3DMarkベンチマーク
CPU CPUマルチ性能 GPUを生かす性能
Core i5-12400F 9,066 13,767
Ryzen 5 5600X 8,058 13,214
Core i7-11700K 12,262 13,102
Core i5-11400F 8,608 12,595

※グラフィックボードはNVIDIA GeForce RTX 3070を使用しています

昔からある定番の3DMARKも見ていきましょう。

3DMARKでもCore i5-12400Fのスコアは5600Xに勝利しており、CPUの性能を測るTimeSpyスコアは12.5%高いことが分かります。

また、GPUスコアでも優劣の差は少ないですがAlder Lakeが多少なりともスコアに有利に働いているようです。

12400Fと5600Xのベンチマーク早見表

Core i5-12400FとRyzen 5 5600Xの数値だけ抜き出して比較します。

CPU 12400F 5600X vs 5600X
CPU-Z (シングル) 685 627 +9.3%
CPU-Z (マルチ) 5000 4622 +8.2%
Cinebench R23 (シングル) 1686 1513 +11.4%
Cinebench R23 (マルチ) 12311 10357 +18.9%
3DMark Time Spy (CPU) 9066 8058 +12.5%
CSGO 1080p 546 523 +4.4%
SOTR 1080p 153 145 +5.5%
RDR2 1080P 167 171 -2.4%

消費電力や温度の調査

Intel Core i5-12400Fは高負荷時でも80W未満の消費電力になっており、全コア負荷時でも最高温度が60℃を越えることがありませんでした。

これはCore i5-12400がRyzen 5 5600Xより高効率で動作するCPUであると意味しています。Core i5-12600K(TDP125W)の情報をみたときは不安になりましたがTDP65Wは伊達ではないようですね。

5600Xより40%安く購入可能

現在Ryzen 5 5600Xは309ドルで販売されていますがCore i5-12400は200ドル未満になると予想されており、さらに統合グラフィックスが不要であれば12400Fを170ドル未満で購入できることでしょう。

来年すぐに発売される安価な600マザーボードが待ち構えています。こちらはDDR4を流用できるため、近い将来コストパフォーマンスに優れたゲーミングPCを作ることができます。

懸念材料としては世界的に半導体不足に陥っており、コロナウイルスの流行により製造工場のあるいくつかの都市がロックダウンされました。そのため希望小売価格で販売される可能性は低いかもしれません。

コメントをピックアップ

海外の反応
IntelはなぜオールインワンのミニPCを作らないの?AMDのRembrandt(次世代APU)は別のリーグを目指してますよ。
Intelは王様です。AMDは農民向けです。破壊せよ!ゴミ箱へ!
↑農民?
5950Xは5年後にはダメになっているでしょうか?
↑私は2030年まで5950Xから変えるつもりはないよ。農民に俺はなる!
12400Fイイね~。H610と組み合わせたいところ。
↑5600X同等の性能が安く手に入るだろうね。OCしないならベストな選択。
↑全体的な性能では5600Xより高速。
↑IntelはまともなiGPUが付いていないことが欠点。グラフィックボードの馬鹿げたコストに悩まされるでしょう。オールインワンのAPUが至高であり、次世代APUが無双する予定です。
↑部分的に同意。グラフィックボードを購入しないなら次世代APUが唯一の選択になります。ですがRTX3070または6700XTと組み合わせる前提ならAPUは必ずしも選択肢に入るとは言えません。
↑↑Alder LakeはおそらくAPU6000シリーズと競合するだろうね