Core i7-12700はライバル5800Xより11%高速です
TDP65W版の最高峰を購入するならCore i7-12700で決まりです。この上にはCore i9-12900も存在していますがパフォーマンスコアはどちらも同じ8コアです。
ゲームにおいてSmallコアの使い勝手が良くない現状を考えると、Alder LakeではCore i7-12700を選ぶほうがコスト的に優れています。
Core i7-12700F(65W)はバランス良好
ベンチマークサイトであるGeekBenchでは発売前のCore i7-12700FのCPUベンチマークがリークされ、Zen3コアであるRyzen 7 5800Xに対して強力なパフォーマンスを示しています。
結論を先に書くとRyzen 7 5800Xより11%上回るベンチマーク結果を残していることや、Core i7-12700Fの方が希望小売価格が120ドル安いこともありAlder Lakeに軍配が上がります。
65Wで動作するCore i7-12700は12コア(Big8+Small4)と20スレッドを備えており、最大4.9GHzクロックまでブーストされることが特徴的です。参考までに以下にベンチマーク環境を記載します。
CPU | Core i7-12700F Alder Lake |
---|---|
RAM | DDR4-3200 16GB x2 |
MB | ASUS TUF GAMING Z690-PLUS WiFi D4 |
OS | Windows 10 Pro |
電源プラン | バランス |
Windows11ではなく10を使用していたり電源プランは「バランス」を使っていることなど、最大パフォーマンスではない可能性があります。それでもベンチマーク結果は良好です。
GeekBench:シングルスコア
CPUシングルスコア比較 | |
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画像クレジット: wccftech |
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Core i9-12900K | 1,902 |
Core i7-12700F | 1,849 |
Ryzen 9 5950X | 1,691 |
Ryzen 9 5900X | 1,672 |
Ryzen 7 5800X | 1,671 -10.7% |
Core i7-11700 | 1,633 -13.2% |
TDP65W版のCore i7-12700Fはシングルスコアで1849ポイント獲得しており、ライバルのRyzen 7 5800Xに対して10.7%高速な結果を示しました。
シングル性能をさらに見ていくとAMD最強であるRyzen 9 5950Xを相手してもまだ余裕があることが分かります。
また、統合グラフィック機能が搭載されている12700よりシングル性能が4.6%上回っていることはおそらく環境の差によるものだと考えられます。
Alder Lakeはシングル性能を重視していることからゲーム用途に向いているCPUです。その場合Ryzenと比較して最大で120ドル節約できるためコストパフォーマンスに優れています。
GeekBench:マルチスコア
CPUマルチスコア比較 | |
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画像クレジット: wccftech |
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Core i9-12900K | 17,522 |
Ryzen 9 5950X | 16,723 |
Ryzen 9 5900X | 14,142 |
Core i7-12700F | 11,277 |
Ryzen 7 5800X | 10,376 -8.7% |
Core i7-11700 | 8,818 -27.9% |
マルチスコアでは11,277ポイントを獲得しておりライバルのRyzen 7 5800Xに対しては8.7%高速な結果を残しました。
Intelはもともとマルチスレッドが苦手なこともありますが、やはり12コアを搭載したRyzen 9 5900Xには到底敵わないことが分かります。
マルチスレッドはビジネスワーク用途で必要になる性能です。またゲーム目的であってもプレイしながら配信したり動画編集もするならマルチタスクに強いRyzenシリーズを選ぶと満足できることでしょう。
シングル性能が高くコスパは良好
Alder Lakeは一世代前と比較してもさらにシングル性能が向上しており、マルチコアに最適化されていないソフトウェアを使うときもしくはゲーマーには嬉しい存在です。
近いうちにH610やB660のチップセットを搭載したマザーボードが登場するためコスパに優れたゲーム環境を構築できるでしょう。
ただシングル性能を必要とする使い方ならCore i3やCore i5も十分選択肢に入ると思います。個人的なオススメは6コア以下はIntelで8コア以上はAMDでしょうか。
TDP65W版ということでCore i7-12700のワットパフォーマンスに期待していましたが、今回のリーク情報ではクールな消費電力はまだ見られていません。Core i5のような文句ない消費電力を期待しています。
世代間スペック比較
Family Name | Core i7-12700 (Alder Lake) |
Core i7-11700 (Rocket Lake) |
Core i7-10700 (Comet Lake) |
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プロセスルール | 10nm+++ | 14nm++ | 14nm++ |
CPUアーキテクチャ | Golden Cove | Cypress Cove | Skylake |
コア/スレッド数 | 12/20 | 8/16 | 8/16 |
L2キャッシュ | 12 MB | 4 MB | 2 MB |
L3キャッシュ | 25 MB | 16 MB | 8 MB |
最大CPUクロック | 4.9 GHz | 4.9GHz | 4.8GHz |
GPUアーキテクチャ | UHD 770 | UHD 750 | UHD 630 |
演算ユニット数 | 32基 | 32基 | 24基 |
シェーダー数 | 256基 | 256基 | 192基 |
最大GPUクロック | 1,300? Mhz | 1,300 MHz | 1,200 MHz |
TDP | 65W | 65W | 65W |
発売日 | 2022 Q1? | 2021 Q1 | 2020 Q2 |
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AMDやIntelの海外スレッドは2700を越えるコメントがありピックアップしきれない理由もありますが、ほとんど無駄なコメントで荒れているので抽出するのはやめることにしました。RIP AMDみたいなコメントが多いですね。