ノート最速CPU『Core i9-13900HX』のベンチマークがリーク デスクトップに匹敵する性能
2023年1月に発表予定のノート版Raptor Lake『Intel Core i9-13900HX』のベンチマーク結果がリークされました。その性能は最新世代のデスクトップCPUと肩を並べるほどです。
もちろんバッテリーではフルパワーが出せずコンセントから離れることはできません。それでもノートPCで重い作業を楽にこなせてしまう時代が来ているようです。
基本スペック
| 新旧CPU仕様 | Core i9-13900HX | Core i9-12900HX |
|---|---|---|
| コードネーム | Raptor Lake | Alder Lake |
| コア/スレッド | 24(8+16) / 32 | 16(8+8) / 24 |
| 基本クロック | 3.9 GHz | – GHz |
| 最大クロック | 5.4 GHz | 5.0GHz |
| L3キャッシュ | 38 MB | 30 MB |
| TDP | 55W ? |
55W 157W |
■スモールコア大幅強化
ノート版Raptor Lakeの大きく進化した点はスモールコア(E-Core)が8→16に増量されたことです。これによりマルチスレッド性能が向上しビジネスワークなどで威力を発揮します。
Core i9-13900HXの保有するコア数は現存するノートPCの中でも最大数を誇り、そのほとんどがスモールコアと言えどもライバルが追い付けないほどの性能があります。
■パフォーマンスコアは変化なし
重い処理で発揮するパフォーマンスコアはAlder Lakeから変わらず8個のままです。これはデスクトップ版も同じくRaptor Lakeはスモールコアを主に強化されました。
ベンチマーク比較 ノートvsデスクトップ
今回は異種格闘技？
最新世代のデスクトップCPUたちと競わせてみました。
| Geekbench 5 シングルスコア対決 | |||
|---|---|---|---|
 |
Intel Core i9-13900KS | 100% |
|
|
Intel Core i9-13900K | 96% |
|
 |
AMD Ryzen 9 7900X | 94% |
|
|
AMD Ryzen 7 7700X | 93% |
|
|
AMD Ryzen 5 7600X | 91% |
|
|
Intel Core i9-13900HX | 88% |
|
|
Intel Core i7-13700K | 87% |
|
|
Intel Core i5-13600K | 85% |
|
| Geekbench 5 マルチスコア対決 | |||
|
Intel Core i9-13900KS | 100% |
|
|
Intel Core i9-13900K | 91% |
|
|
Intel Core i9-13900HX | 78% |
|
|
Intel Core i7-13700K | 74% |
|
|
AMD Ryzen 9 7900X | 72% |
|
|
Intel Core i5-13600K | 57% |
|
|
AMD Ryzen 7 7700X | 53% |
|
|
AMD Ryzen 5 7600X | 41% |
|
ノートPCの中ではあまりにも圧倒的過ぎるためデスクトップと競わせてみました。最新世代のCPUに紛れ込ませてみても全く違和感がありません。
Core i9-13900HXは24コアを活用したマルチスレッド性能に優れており、準ハイエンドなデスクトップCPUでは太刀打ちできないことが分かります。
まさかCore i7-13700Kを超えてくるとは…。
■持ち運びできるデスクトップPC
電力の制限があるなかでこれほどの性能が出せるとは驚きです。デスクトップPCと大きな差があった時代はもはや過去の事でありその差は縮まりつつあります。
本格的なゲームをする場合はまだまだ性能不足ですが、ビジネスワークとして使うならもうデスクトップを用意する必要はないかもしれません。