AlderLake(35W/65W)の全ラインナップとベンチマーク比較[CES2022]
最も期待されているTDP65W版と35W版のすべてのラインナップがCES2022にて発表されました。事前にリークされていた情報通りなので驚きはありませんが公式から発表されると安心しますね。
強いて言えばCore i3-12100Fが97ドルに価格設定されていることが一番の驚きでしょうか。一般用途なら大半の人はこれで満足できると思います。
インテル本気モードの価格設定
Intel公式発表によってCore i9、Core i7、Core i5、Core i3、Pentium、Celeronの合計22個のAlder Lakeラインナップが公開されました。
非Kモデルは消費電力が低く値段も安く抑えられていることが特徴で全体的にコストパフォーマンスが高くなります。オーバークロックをしないなら65W版モデルを購入すると損をしない結果が得られます。
また、旧世代にエントリーモデルが作られなかったこともありCore i3より以下のモデルはパフォーマンスが43%向上している点も見逃せません。
価格は想像より安い
おおよそはリークされていた情報に当てはまりますが予想より一段階安い価格設定にしてきたことは驚きです。
またTDP35Wモデルが生産リストに入っていたことも嬉しい誤算です。消費電力がさらに低くなっており小型PCを作りたいユーザーには一定の需要があります。
通常モデル
通常モデル (最大クロック) | コア/スレッド | 統合GPU | TDP | 価格 |
---|---|---|---|---|
Core i9-12900 (5.1GHz) | 16/24 8P+8E |
UHD770 | 65W | $489 |
Core i9-12900F (5.1GHz) | 16/24 8P+8E |
– | 65W | $464 |
Core i7-12700 (4.9GHz) | 12/20 8P+4E |
UHD770 | 65W | $339 |
Core i7-12700F (4.9GHz) | 12/20 8P+4E |
– | 65W | $314 |
Core i5-12600 (4.8GHz) | 6/12 | UHD770 | 65W | $223 |
Core i5-12500 (4.6GHz) | 6/12 | UHD770 | 65W | $202 |
Core i5-12400 (4.4GHz) | 6/12 | UHD730 | 65W | $192 |
Core i5-12400F (4.4GHz) | 6/12 | – | 65W | $167 |
Core i3-12300 (4.4GHz) | 4/8 | UHD730 | 60W | $143 |
Core i3-12100 (4.3GHz) | 4/8 | UHD730 | 60W | $122 |
Core i3-12100F (4.3GHz) | 4/8 | – | 58W | $97 |
Pentium Gold G7400 (3.7GHz) | 2/4 | UHD710 | 46W | $64 |
Celeron G6900 (3.4GHz) | 2/2 | UHD710 | 46W | $42 |
省エネモデル
省エネモデル (最大クロック) | コア/スレッド | 統合GPU | TDP | 価格 |
---|---|---|---|---|
Core i9-12900T (4.9GHz) | 16/24 8P+8E |
UHD770 | 35W | $489 |
Core i7-12700T (4.7GHz) | 12/20 8P+4E |
UHD770 | 35W | $339 |
Core i5-12600T (4.6GHz) | 6/12 | UHD770 | 35W | $223 |
Core i5-12500T (4.4GHz) | 6/12 | UHD770 | 35W | $202 |
Core i5-12400T (4.2GHz) | 6/12 | UHD730 | 35W | $192 |
Core i3-12300T (4.2GHz) | 4/8 | UHD730 | 35W | $143 |
Core i3-12100T (4.1GHz) | 4/8 | UHD730 | 35W | $122 |
Pentium Gold G7400T (3.1GHz) | 2/4 | UHD710 | 35W | $64 |
Celeron G6900 (2.8GHz) | 2/2 | UHD710 | 35W | $42 |
通常モデルからは97ドルで購入できるCore i3-12100Fが凄く魅力的です。シングル性能は早いほど体感できますがマルチ性能は4コアあれば一般用途で困ることはそうありません。
それとは打って変わり省エネモデルはCore i9もCeleronもすべて35Wに設定されているためコア数が少ないほど損に思えてしまいます。
参考までにすべてのモデルがDDR4とDDR5の両方に対応しておりメモリーを気にせず購入できることもAlderLakeの強みです。
変更されるCPUクーラー
非KモデルのAlder Lakeからはリテールクーラーが変更されて最新のLaminarクーラーが同梱されます。
Core i9シリーズには2.6dBA(ほぼ無音)のLaminar RH1クーラーが付属しており、Core i3からCorei7シリーズまでは3.9dBA(静か)のLaminar RM1クーラーが付属されます。
リモートワークなど自宅でパソコンを使う機会が増え、静音需要を満たすため高い冷却能力と静音性の両立を目指すCPUクーラーが開発されました。